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Dr.えんどこの「皮膚とココロにやさしい話」

医療・健康・介護のコラム

内服薬のせいで体中に発疹が出る「薬疹」 刑事のごとく聴き取る問診で原因探し

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原因がわからない場合は「中毒疹」

内服薬のせいで体中に発疹が出る「薬疹」 刑事のごとく聴き取る問診で原因探し

 それでも、どうしても原因のわからない場合もたくさんあります。薬剤に限定できない場合は、薬疹も含めた、だいぶ広い意味合いで「中毒疹」という病名を用います。「何か口から入ったものが、たまたま合わなかったのかな?」というような表現で説明することが多いのですが(すみません)、欧米では使われていないようですし、ものすごく曖昧で暫定的な病名だと思います。

 一方、患者さんは患者さんで“中毒”という言葉にやたら過敏に反応する方もいて、「ちゅ、中毒? 食中毒ですか?」とか、「何の中毒なのですか? そんな危険なものは飲んだり、注射したりしていません」と、すでに危険ドラッグや覚醒剤の方に話がとんでしまい、説明にひと苦労したこともありました。確かに、朝起きたら全身に発疹がみられていて、気が気じゃなくなって受診された方でしたので、仕方ないとは思いましたが……。

新型コロナによる発疹は…

 いずれにしても、急に体に発疹が出て気分のよい人なんてどこにもいません。その原因を早めに探り、改善させてあげることが我々のつとめです。

 発疹といえば、新型コロナウイルス感染が拡大してきていた今年の春先、コロナ感染で数パターンの発疹が生じるという報告がありました。水ぼうそうのような発疹、蕁麻疹じんましんのような発疹、しもやけのような発疹などがよく挙げられていました。最近はさほど取り上げられなくなっていますが、発熱がないとはいえ、水ぼうそうや蕁麻疹のような発疹が出た患者さんが受診すると、本当にコロナの方は大丈夫なんだろうか、と疑問に思ったりします。

 これからは、まさにしもやけの時期ですから、もし、そのような患者さんが受診されたら、しもやけなのか、しもやけのような発疹なのか、自分の目でしっかりと判別してみたいと思います(いえ、判別することなく、コロナが終息してくれるのがもちろん一番いいです)。(遠藤幸紀 皮膚科医)

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遠藤 幸紀(えんどう・こうき)
皮膚科医。東京慈恵会医科大学皮膚科講師。乾癬かんせんという皮膚疾患の治療を専門とし、全国の乾癬患者会のサポートを積極的に行っている。雑学やクイズに興味があり、テレビ朝日「Qさま!!」の出場歴も。

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