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医師が教える「女と男、髪と地肌の話」 田中洋平

医療・健康・介護のコラム

「最近、まぶたが重たい……」。それって、髪の毛だけでなく、全身の健康にも関係してくるんですよ

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自分の状態を確認する方法

 とくに、肌の悩みを抱えた女性で、食事や生活スタイル、化粧品などに気を配り、医療機関に通ってもなかなか改善しない場合、この交感神経が過緊張状態である可能性が考えられます。皮膚表面への血流が低下し、新陳代謝が落ちることで、さまざまな種類の肌荒れ、シミなどの色素沈着、ニキビなど肌のトラブルも増えます。改善にも時間がかかってしまいます。

 加齢とともに皮膚が伸びてくると、おでこの筋肉を使って眉毛を持ち上げ、視野を確保するのがつらくなってきます。自然な改善は望めないため、治療が必要になります。

 それでは、ご自分の状態を判断する方法をご紹介しましょう。

 正面から鏡を見ながら、まず瞳孔を目の中心(黒目の真ん中)の位置にします。片方の眉毛を上に引っ張り、眉毛のラインの足側(眉毛の生えている1番下のライン)から、二重の線(一重の方はまつ毛の付け根付近)までの長さが15ミリ以上あれば、皮膚は伸びすぎと考えられます。ほとんどの東洋人は、皮膚が伸びすぎた状態で、それも個性や特徴の一つとも考えられますが、治療することで楽になることがたくさんあります。

 仮に、15ミリ以下であっても、交感神経の緊張からくる自覚症状があり、なかなか改善しないようでしたら、ぜひ医療機関に相談してください。その場合、緩んでしまった 眼瞼挙筋(がんけんきょきん) を、本来あるべき位置に戻す眼瞼下垂症の手術が第一選択です。短期間で効果を実感する患者さんは、とても多いのです。

まぶたは見栄えの問題だけじゃない

 私のクリニックには、県内だけでなく、県外、そして海外からも毎日のように眼瞼下垂症手術の患者さんがいらっしゃいます。

 薄毛予防、養毛育毛の治療で受診された40代から60代の患者さんの多くは、手術後には頭痛、肩凝り、冷え性、不眠、イライラ、腰痛、便秘、まぶしさ、ドライアイ、顎関節痛、うつなどの症状が改善したと喜んでいます。頭皮の血流が改善したことで、皮膚表面の血流も良くなり、新陳代謝が高まり、肌荒れ、シミなどの色素沈着、ニキビなど肌のトラブルも改善し、肌の弾力と透明感が増した患者さんも多いです。

 日ごろ、目を開いたり閉じたりする働きしか意識していないまぶたですが、実際には全身の健康に大きくかかわっていることを理解いただけると思います。「最近、目がぱっちり開きにくくなったな」と感じる方は、「ただの見栄えの問題」などと軽視せず、ぜひ医師に相談してください。(田中洋平 形成外科医)

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田中 洋平(たなか・ようへい)

 クリニカタナカ 形成外科・アンティエイジングセンター(長野・松本市)院長 新潟薬科大学客員教授、東京女子医科大学非常勤講師。1975年生まれ。

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