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産業医・夏目誠の「ハタラク心を精神分析する」

医療・健康・介護のコラム

お葬式など厳粛な場面で笑いたい衝動が……これはなぜ?

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 金融機関に勤務する36歳の調査役、伊神太郎さんは、以前から気になっていることがあります。それはお葬式など厳粛な場で、大声で笑いたくなることです。今まで10回以上、そのようなことがありました。幸い実際に笑い声を上げたことはありませんが、そうした場に行くのが不安でたまりません。会社で行われたストレスチェック検査で「高ストレス状態」と判定されたのをきっかけに、医師の面接指導を受けようと決意しました。

イラスト 赤田咲子

イラスト 赤田咲子

社長あいさつの時にも衝動が

私   :産業医で、精神科医の夏目です。伊神さんの検査結果ですが、「高ストレス状態」ですね。仕事が増え、職場内の支援が少ない。自覚症状では疲れやうつ、不眠がありますよ。

伊神さん:ストレスチェックを実施した時、ちょうど多忙な時期でした。年中、忙しいわけではありません。ただ、職場支援が少ないのは事実。上司の性格もありますが、僕の方から相談するようにします。

私   :そうしてくださいね。

伊神さん:(ためらいながら)実は、今日相談に来ましたのは別の理由です。以前からなのですが、葬式に参列した時に、突然、「笑いたい、みんな厳粛にしているから大声で笑いたい」という考えが浮かびます。「不謹慎だ。絶対だめだ」と思えば思うほど、衝動が強くなります。

私   :お葬式だけでしょうか。

伊神さん:厳粛な場面ですね。入社式などで社長あいさつの時に、笑いたい発作が。現実に笑うことはないのですが、なぜ、こんな衝動が出てくるのでしょうか?

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natsume-prof

夏目誠(なつめ・まこと)
 精神科医、大阪樟蔭女子大名誉教授。長年にわたって企業の産業医として従業員の健康相談や復職支援に取り組み、メンタルヘルスの向上に取り組んでいる。日本産業ストレス学会前理事長。著書に「中高年に効く! メンタル防衛術」「『診断書』を読み解く力をつけろ」「『スマイル仮面』症候群」など。新著は企業の人事や産業医向けの「職場不適応のサイン」。ブログ「ストレス点数の夏目」はこちら

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