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世界初、イヌのがんに対する免疫療法 抗PD“ワン”抗体を開発

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 山口大学共同獣医学部獣医臨床病理学分野の伊賀瀬雅也氏らは、日本全薬工業と共同でイヌの悪性腫瘍に対する抗イヌPD-1イヌ化抗体を開発したと、Sci Rep( 2020;10:18311 )に報告した。

IV期の口腔内悪性黒色腫で奏効率26.7%

世界初、イヌのがんに対する免疫療法 抗PD“ワン”抗体を開発

※画像はイメージです

 がんは高齢犬の死因で最も多く、外科手術、放射線療法、抗がん薬などで治療されるが、進行例や治療抵抗性を有する例への有効な治療は確立されていない。伊賀瀬氏らは、イヌPD-1分子に特異的なモノクローナル抗体を基にイヌ化抗イヌPD-1抗体を作製 (図) 。in vitroにおいて、PD-1とPD-L1分子を阻害してリンパ球機能の増強を認め、健常ビーグル犬を用いた検討では安全性が確認された。

図.イヌ化抗イヌPD-1抗体の作製

世界初、イヌのがんに対する免疫療法 抗PD“ワン”抗体を開発

(山口大学プレスリリースより引用)

 進行期の悪性腫瘍を有するイヌ30頭に投与した結果、肺転移が認められたIV期の口腔内悪性黒色腫15頭中4頭(26.7%)で奏効が得られ、他の治療が行われた過去の例と比べて有意な生存期間の延長が認められたという。

 今回の検討では口腔内悪性黒色腫の症例が多数を占めていたが、その他の腫瘍でも疾患制御が得られたことから、イヌの悪性腫瘍の新たな治療法として有効な可能性があり、より多くの症例を用いた臨床試験による検討が期待される。(安部重範)

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