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僕、認知症です~丹野智文46歳のノート

医療・健康・介護のコラム

この中の誰が認知症? さりげなくスゴかった「まるごーと」

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自然にサポート

この中の誰が認知症? さりげなくスゴかった「まるごーと」

どの人が認知症か、わかりますか?

 一緒に参加した知人は、農作業グループに入りました。みんなにいろいろと教えながら、先頭に立って作業を進めていたおじいさんが認知症だと知って、「全然、気づかなかった」と驚いていました。

 長年、野菜を育ててきた農家の方だったのでしょう。私たちの仙台での活動でも、農業高校の先生だった人が、とても立派な野菜を作って持ってきてくれたことがありました。

 認知症になっても、得意分野で活躍することができるのです。とはいえ、物忘れなどの症状はあるので、何らかのサポートは必要です。たとえば、日々の予定を忘れてしまう人なら、前日に「明日は何時にどこそこだよ」と教えてもらえると助かります。

 「まるごーと」で認知症の人とそうでない人の区別がつかないのは、本当に必要な部分だけをさりげなく支えているからだろうと思いました。

仙台での活動に自信も

 普段は午前中に活動しているのですが、夏場には、日が傾く頃に集まる「サマータイム」を導入しているそうです。みんなで話し合って、「午前中は暑いから、夕方にしようよ」と決めたのだとか。ここでは、認知症の人が自分の意思で選択するのが当たり前なのです。

 のんびり楽しくやっているだけのように見えて、実はすごいところがいっぱいの「まるごーと」。参考になることがたくさんありました。仙台での取り組みと通じるところもあって、「私たちのやってきたことは、間違ってなかった」という自信にもなりました。(丹野智文 おれんじドア実行委員会代表)

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丹野智文(たんの・ともふみ)

 おれんじドア実行委員会代表

 1974年、宮城県生まれ。東北学院大学(仙台市)を卒業後、県内のトヨタ系列の自動車販売会社に就職。トップセールスマンとして活躍していた2013年、39歳で若年性アルツハイマー型認知症と診断を受ける。同年、「認知症の人と家族の会宮城県支部」の「若年認知症のつどい『翼』」に参加。14年には、全国の認知症の仲間とともに、国内初の当事者団体「日本認知症ワーキンググループ」(現・一般社団法人「日本認知症本人ワーキンググループ」)を設立した。15年から、認知症の人が、不安を持つ当事者の相談を受ける「おれんじドア」を仙台市内で毎月、開いている。著書に、「丹野智文 笑顔で生きる -認知症とともに-」(文芸春秋)。

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