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僕、認知症です~丹野智文46歳のノート

医療・健康・介護のコラム

この中の誰が認知症? さりげなくスゴかった「まるごーと」

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講演は中止になったけど

この中の誰が認知症? さりげなくスゴかった「まるごーと」

ビニールハウスの中で、岩崎さん(右)と

 コロナ禍はまだまだ収束する気配がなく、私の講演も中止が相次いでいます。

 先日も新潟での講演会がなくなってしまいました。次の日に、市内で行われている地域活動を見学させてもらう予定だったのに……。ずっと前から「一度、見てみたい」と思っていたのであきらめきれず、自腹で行ってきました。

拠点はビニールハウス

 新潟の病院で作業療法士として働いている知人も誘って、一緒に会場に向かいました。

 この活動、農業用ビニールハウスを拠点としているのです。地元のケアマネジャーの岩崎典子さんが、「認知症の人だけでなく、地域住民が誰でも利用できる場所を作りたい」と、ご主人の実家のビニールハウスを借りて3年ほど前にスタートしました。

 その名も「まるごーと」。この日は20人足らずの参加者が、「農作業」「木工」「音楽」の3グループに分かれて活動するというので、私は木工チームに入ることにしました。

 小さな直方体に切り分けられた木のブロックが用意されていました。材木店からスギやヒノキの端材を分けてもらって作るのだそうです。

 このブロックに紙やすりをかけていきます。手を動かしながら周りの人とおしゃべりするのが楽しく、ヒノキの香りに包まれて、すっかりリラックスしました。

 木肌がなめらかになったら焼き印を押して、あらかじめ開けてあった穴にひもを通して完成です。防虫剤としてタンスにいれたり、カバンにつけてアクセサリーにしたり。香りが薄れてきても、やすりをかければ復活する優れもので、交流施設などで販売するそうです。

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丹野智文(たんの・ともふみ)

 おれんじドア実行委員会代表

 1974年、宮城県生まれ。東北学院大学(仙台市)を卒業後、県内のトヨタ系列の自動車販売会社に就職。トップセールスマンとして活躍していた2013年、39歳で若年性アルツハイマー型認知症と診断を受ける。同年、「認知症の人と家族の会宮城県支部」の「若年認知症のつどい『翼』」に参加。14年には、全国の認知症の仲間とともに、国内初の当事者団体「日本認知症ワーキンググループ」(現・一般社団法人「日本認知症本人ワーキンググループ」)を設立した。15年から、認知症の人が、不安を持つ当事者の相談を受ける「おれんじドア」を仙台市内で毎月、開いている。著書に、「丹野智文 笑顔で生きる -認知症とともに-」(文芸春秋)。

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