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あしなが学生 活動手探り…コロナで街頭募金中止

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CFサイト■オンライン学習支援

 病気や災害、自死で親を亡くした子どもらを支援するあしなが育英会の「あしなが学生募金」が今年、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、約50年の活動で初めて全国の街頭募金を中止した。例年4月と10月に実施される街頭活動を担う県内の大学生遺児らは、「自分たちが今できることをやろう」と様々な取り組みに力を入れている。(松田卓也)

 「奨学金がなかったら……と不安を抱える学生は多い」。関西学院大教育学部2年の渡辺あゆみさん(20)(芦屋市)は自身も中学2年の時に父親を亡くし、大学進学をきっかけに、同会の奨学金を受けた。昨年から街頭活動に参加し、現在は神戸地区の代表を務める。

 県内では、奨学金を受ける学生たちが神戸市や姫路市などの街頭に立って活動する。例年約1000万円が集まるといい、寄付金は高校生や大学生の遺児らに奨学金として交付される。しかし、今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、全国で街頭募金が中止となった。その一方で、奨学金を利用する学生数は過去最多を更新する見込みで、資金確保が急務となっている。

 「今の私たちができることがないか、みんなで何度も話し合った」。渡辺さんは、他の学生たちと非対面型の活動を模索。寄付を募るクラウドファンディング(CF)を思いついた。

 渡辺さんはホームページの作成に携わり、今年7月、CF専門サイトで「あしなが学生募金 置かれた場所で咲きなさい」プロジェクト(目標額10万円)の募集を始め、約1か月で目標額を超える11万6500円が集まった。

 渡辺さんは「街頭活動は自分の言葉で意義と感謝を同時に伝えられる。中止は残念だったが、コロナ禍が落ち着けば、また街頭に立ちたい」と話す。

 あしなが育英会は遺児の学習支援にも力を入れる。新型コロナ禍で、神戸市など全国3か所の「レインボーハウス」のイベントに参加した中学生以下の遺児世帯にアンケートを実施。保護者290人のうち、最多の81人が「子どもへの学習支援」が必要と回答していた。

 奈良女子大生活環境学部3年の細井清花さん(21)(神戸市灘区出身)は、小中学生遺児向けのオンライン学習支援にボランティアで参加。タブレット越しに小学生に勉強を教えつつ、日常生活や将来の相談にも答える。

 細井さんは「自分も多くの人の助けがあって教育を受ける機会を与えてもらった。街頭募金が難しくても、勉強したいと望む似た境遇の子らの支えになりたい」と話している。

 あしなが育英会は、街頭募金に代わり、ホームページ(https://www.ashinaga.org/)で寄付を呼び掛けている。

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