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コロナ感染は血液型で決まる!? O型で陽性率低い、デンマーク・47万人超研究

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 血液型によって新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する感受性に差があるとする研究結果が、米国血液学会誌Blood Adv( 2020;4:4990-4993 )に掲載された。報告したデンマーク・Odense University HospitalのMike B.Barnkob氏らによると、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)検査を受けた47万人超と一般集団を比較したところ、血液型がO型での陽性率が有意に低かったという。(関連記事「新型コロナの重症化しやすい血液型が判明」)

既報では特定のウイルスとの関連性も

コロナ感染は血液型で決まる!? O型で陽性率低い、デンマーク・47万人超研究

※画像はイメージです

 昨年(2019年)12月に原因不明の肺炎が報告され、その患者からSARS-CoV-2が初めて確認されて以降、世界で1,809万3,891人が感染するに至った(2020年8月3日現在)。

 これまでCOVID-19の重症化リスクは年齢、性、心血管疾患などの合併症と関連することが報告されている。最近になって、ABO式血液型によってSARS-CoV-2感染状況が異なる可能性が指摘されており( Clin Infect Dis 2020年8月4日オンライン版N Engl J Med 2020年6月17日オンライン版 )、O型ではSARS-CoV-2感染率が低いという。ちなみにABO式血液型が、重症急性呼吸器症候群コロナウイルス(SARS-CoV-1)およびノロウイルスといった特定のウイルスに対する感受性に影響を及ぼすことは以前にも増して認識されるようになっている。

 A型、B型、AB型では、止血に関与する蛋白質のグリコシル化を介して、重症のCOVID-19患者に見られる血栓症および心血管疾患の発症リスクが上昇すると考えられる。Barnkob氏らは今回、SARS-CoV-2検査を受診したデンマークの住民47万3,654人における血液型とSARS-CoV-2陽性率およびCOVID-19による入院または死亡との関連を検討した。

検査を受けなかった220万人超と比較

 同国における患者の電子健康記録、微生物学データベース、市民登録システム、労働者のためのヘルスケア認可登録、国民患者登録などからABO式血液型およびRhD式血液型、SARS-CoV-2検査データ、COVID-19による入院および死亡データ、人口統計学的情報、心血管疾患併存症に関するデータを抽出。これらを基に、主要評価項目としてABO式血液型およびRhD式血液型とSARS-CoV-2陽性率との関連性を、副次評価項目としてCOVID-19による入院および死亡との関連性を、それぞれ後ろ向きに解析した。

 なお、COVID-19による死亡は診断後60日以内のものとし、心血管疾患併存症は国際疾病分類第10版(ICD-10)に基づいて診断された急性心筋梗塞、心不全、脳出血または脳梗塞とした。また60歳以上を高齢者と定義した。

 SARS-CoV-2検査を受診した84万1,327人のうち、ABO式血液型およびRhD式血液型を同定できたのは47万3,654人。検査を受けなかった220万4,742人(全人口の38%)におけるABO式血液型およびRhD式血液型を対照として用いた。

 47万3,654人中、SARS-CoV-2陽性は7,422人で、男性が32.9%、年齢中央値は52歳(四分位範囲40~67歳)だった。一方、陰性例では男性の割合は32.0%で、年齢中央値は50歳(四分位範囲36~64歳)であった。

入院および死亡は血液型と関連せず

 解析の結果、ABO式血液型とSARS-CoV-2陽性率が関連することが分かった。A型、AB型における陽性率は対照群に比べいずれも有意に上昇し、相対リスク(RR)はA型が1.09(95%CI 1.02~1.13、P<0.001)、AB型が1.15(同1.05~1.31、P=0.011)と算出された。

 しかし、B型にはSARS-CoV-2陽性との有意な関連は見られなかった(RR1.06、95%CI 1.03~1.19、P=0.091)。その一方で、O型ではSARS-CoV-2陽性率が有意に低いことが分かった(同0.87、0.82~0.91、P<0.001)。

 ABO式血液型とCOVID-19による入院および死亡との関連性については、対照群と比べ全ての血液型で有意差は示されなかった。なお血液型の分布は人種によって異なるため、Barnkob氏らは人種についても考慮したが、結果は一貫していたという。(田上玲子)

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