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医療・健康・介護のニュース・解説

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指先に振動、「転倒」リスクを計測…第2回ヘルスケアベンチャー大賞

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 アンチエイジング(抗加齢)の優れたビジネスプランやアイデアを表彰する「第2回ヘルスケアベンチャー大賞」(日本抗加齢協会主催、日本抗加齢医学会共催、読売新聞社、三井不動産など後援)の最終審査会と表彰式が10月26日、東京・日本橋の会場とオンラインで開催された。

 今回から後援に加わった三井不動産は、製薬会社が集積する日本橋などに生命科学産業を支援する拠点づくりを進めており、研究者や企業の開発担当者への研究施設やオフィスの提供、ネットワークづくりなどを通じて、産官学の連携による技術革新の創出を後押ししている。

 

大賞はアントラクト(島圭介CEO)

 36件の応募から、大賞には、横浜国立大学発のベンチャー企業「アントラクト」(島圭介CEO)の「StABLEによる転倒リスク評価と機能回復訓練事業」が選ばれた。要介護状態に陥る原因のひとつ「転倒」のリスクを、指先に振動を与えることで計測できる装置(StABLE)を開発。転倒リスクに合わせた適切な訓練を提案することで平均寿命の延伸を図るという事業だ。

 大賞には賞金100万円が贈られるほか、上位入賞者は起業支援サービスなどを受けられる。

オンラインで転倒リスク計測装置を説明する島圭介氏

 

学会賞はレストアビジョン(堅田侑作・代表取締役CEO)

 大賞に次ぐ「学会賞」には、株式会社レストアビジョン(堅田侑作・代表取締役CEO)の「網膜色素変性症に対する視覚再生遺伝子治療薬開発」が選ばれた。国内の視覚障害の原因の第2位を占め、失明に至る難病「網膜色素変性症」を視覚再生に最適化した光センサーたんぱく質を用いて、遺伝子治療薬の開発を目指すという内容だ。

遺伝子治療薬の説明をする堅田侑作氏

 これに続く「ヘルスケアイノベーションチャレンジ賞」は以下の3社が選ばれた。

株式会社OUI Smart Eye Cameraを使用した白内障診断AIの開発
株式会社Surfs Med 変形性膝関節症に対する次世代インプラントの開発
歯っぴー株式会社 テクノロジーで普及を拡張させる口腔こうくうケア事業

 また、これらの企業のプランに加え、個人の優秀なアイデア3件も表彰された。

(※詳細は、第2回ヘルスケアベンチャー大賞「結果発表」のページをご覧ください。)

 審査委員長の堀江重郎・日本抗加齢医学会理事長は「高度な技術や新たな概念を盛り込んだアイデアが多く、ヘルスケア分野の裾野の広さが示された。早く社会に普及することを期待したい」と話している。

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