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[歌手・女優 小柳ルミ子さん](下)映画のヌードに事務所社長は激怒 「スキャンダルの女王」の異名も

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 2020年、芸能生活50周年を迎えた小柳ルミ子さん。著書「もう68歳と思うのか、まだ68歳と考えるのか」(徳間書店)を出版し、大ヒット曲や映画出演の裏話から、「スキャンダルの女王」の異名をとった私生活の出来事まで、赤裸々につづっていらっしゃいます。波乱万丈の50年間を振り返っていただきました。(聞き手・田村良彦、撮影・小倉和徳)

「わたしの城下町」「瀬戸の花嫁」のイメージ定着に悩み…

[歌手・女優 小柳ルミ子さん](下)映画のヌードに事務所社長は激怒 「スキャンダルの女王」の異名も

――デビュー曲の「わたしの城下町」、翌年の「瀬戸の花嫁」と大ヒットし、順風満帆な歌手人生のスタートを切りました。ところがご本人は、曲のイメージと実際の自分とのギャップに悩んでいたとか?

 大ヒットしたことは、歌手 冥利(みょうり) に尽きる、とてもありがたいことでした。ですが、同時に、日本的な女の子という曲のイメージが、小柳ルミ子自身のイメージとして定着してしまいました。歌うときは直立不動で、手を上げるのが精いっぱいといった感じだったのが、実際もそうなんだろうと思われてしまったんです。

――大ヒットしすぎて、イメージが付いてしまったわけですね。

 そうしているうちに、他の歌手にはない、自分の強みである踊りをやらせてもらえないことに、だんだん不満が募るようになりました。私は何のために、3歳の頃からダンスの練習をしてきたんだろう。踊れることが私の切り札だと思っていたのに、踊るチャンスがない。

 なのに会社からは、「ルミ子、ダンスとかミュージカルとか考えるな。日本ではそんなの商売にならないぞ」って言われて。もう十分、叙情歌謡歌手でやっていけるのに、なぜ踊りだなんて面倒くさいことをやりたがるのか、分かってもらえませんでした。

「これで私は変われる」 転機になった映画出演

――転機になったのが、映画出演ですね。萩原健一さんと共演した「誘拐報道」、そして翌年には大胆なヌードが話題になった「白蛇抄」。ヌードは事務所にも内緒だったんですって?

 はい。渡辺プロの晋社長は、デビュー当時から本当に私のことをかわいがってくださっていたんです。それはそれは手塩にかけた、目の中に入れても痛くないルミちゃんが、ヌードだとは何事かと、激怒されました。ですから、「晋社長の死期を早めたのはルミ子だ」って、みんなに言われました。

――それだけ、自分の殻を破りたいとの思いが強かった。

 そうです。当時、どんな曲を出したら売れるのか、スタッフみんな試行錯誤していた時期でした。私には、このまま歌謡曲歌手で終わりたくないという思いが強くありました。

 これは自ら小石を投げて、波立たせるしかないと考えていた時に、誘拐報道の話が舞い込んできたんです。知り合いの関係者から「監督がどうしてもルミ子ちゃんを相手役に使いたいと渡辺プロに申し入れたけど、ほぼ門前払い。何とか台本だけでも読んでくれ」と頼まれました。

――事務所を通していてはラチが明かないので、じかに依頼されたわけですね。

 台本を読んで、「これで私は変われる」と思いました。きらびやかな小柳ルミ子のドレスを脱ぎ捨てて、生活感あふれる、ほとんどノーメイクに近いリアルな役です。これで変われると思ったわけです。白蛇抄の話も、実は誘拐報道の撮影中に、監督からお話をいただいていました。原作を読んでいてくださいと。

 私は多面的なアーティストでありたいんです。洋と和、静と動、淑女と悪女とか、両面が背中合わせであるアーティストに。自分のことは自分が一番よく分かっているので、自分で自分をプロデュースしていかないと、流されちゃうなって思ったんですね。

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