文字サイズ:
  • 標準
  • 拡大

ニュース

医療・健康・介護のニュース・解説

卵子・精子の凍結保存費用などを調査へ、がん患者の不妊に経済支援

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

 がん治療に伴う不妊に備え、事前に卵子や精子などを凍結保存する場合の経済的負担について、厚生労働省の研究班は11月にも実態調査に乗り出す。特に女性患者の場合、保存費用が高額のため、将来の妊娠や出産を諦める人も少なくない。調査結果を踏まえ、国に支援のあり方を提言する。

 抗がん剤や放射線による治療で卵巣や精巣がダメージを受けると、不妊につながる恐れがある。卵子や精子などの凍結保存は、そうしたリスクを回避する有効な手段だ。

 公的医療保険の対象外のため、費用は、高度な技術が求められる卵子や受精卵の場合、100万円以上かかることもある。精子は5万円程度。この研究班が2016年度にまとめた報告では、経済的支援があれば凍結保存を希望する若いがん患者は、女性で年間約2600人、男性で同約3000人と推計された。

 今回の調査は、15~39歳のがん患者やがんの経験者約500人が対象。婚姻の有無、凍結保存したかどうかなどを聞いた上で、保存した人には費用と経済的な負担感、保存しなかった人には理由を尋ねる。

 研究代表者の鈴木直・聖マリアンナ医大教授は「若い患者にはがんの治療費だけでも負担が大きい。凍結保存の費用を独自に助成する自治体もある。全国どこでも希望者が凍結保存を選べる仕組みのあり方を示したい」と話している。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

ニュースの一覧を見る

<PR情報>

最新記事