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「ホテル無断抜け出し」感染者、逮捕・取り調べの署員10人は自宅待機

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 新型コロナウイルスに感染し、埼玉県加須市内のホテルで宿泊療養中だったペルー国籍の40歳代の男が22日、無断でホテルを抜け出し、東松山市内の量販店で店員への暴行容疑で逮捕された。

 これを受けて、大野知事は23日、記者団に、患者の宿泊療養先の警備を強化する考えを明らかにした上で「宿泊療養施設への入所勧告や、それに従わない場合の措置といった権限を都道府県知事に与えるべきだ」として、国に法改正を求めていく姿勢を示した。

 県や県警捜査関係者によると、男は22日夕、東松山市内の量販店で商品を精算せずに立ち去ろうとし、注意した店員の首をつかんで引きずるなどした疑いが持たれている。

 男は15日に感染が確認され、16日に医療機関に入院後、症状がなかったこともあり、20日にホテルに移った。22日午後3時頃、複数の知人が差し入れをしようとしたのを巡り、警備員と押し問答となった隙に、男はホテルを抜け出した。その後、東松山市に移動し、同日夕に逮捕された。

 県は同日午後9時半頃、男の家族から逮捕を伝えられ、初めて男がホテルにいないことを知ったという。県側は約6時間半、男の無断外出や不在に気づかなかったことになる。県保健医療部の唐橋竜一副部長は「午前7時と午後1時に患者の健康観察を行っているが、昼の確認以降は在室を確認する機会はなかった」と説明した。

 今回の問題について、大野知事は「皆が力を合わせて感染の拡大防止へ協力しているなかで、極めて遺憾」と述べた。

 一方、県警も、容疑者がコロナ感染者という、珍しい事態への対応に苦慮した。県警は事件後、男の逮捕や取り調べなどを行った東松山署員10人を自宅待機とした。また、男を東松山署から、寄居署の留置施設に移送したが、その際に護送車の運転手に防護服を着用させ、留置施設内でも他者と場所を離すなどの措置を取った。

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