文字サイズ:
  • 標準
  • 拡大

ニュース

医療・健康・介護のニュース・解説

国内の大型クルーズ船、来月運航再開へ…行程は1週間以内に限定

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

 新型コロナウイルスの感染拡大で休航している国内の大型クルーズ船が、11月から9か月ぶりに運航を再開する。行程は1週間以内に限ったうえで、乗客を定員の半数程度にとどめるなどのガイドライン(指針)を守ることが条件となる。政府も感染対策などで後押しする。

 指針は、日本外航客船協会が感染症の専門家らの意見を踏まえ、国土交通省の監修で9月にまとめた。

 これによると、乗客数を減らして「3密」を避けるほか、乗船時の健康質問票の提出を義務づける。船内でのマスク着用や毎日の検温を求め、ビュッフェ形式の食事は見合わせる。プールや大浴場の利用客を制限し、乗客同士が接触するダンスパーティーなどは避ける。寄港先の自治体との間で感染者の受け入れ医療機関を事前に決めておく。

 郵船クルーズと商船三井客船、日本クルーズ客船の3社は、一般財団法人「日本海事協会」の審査を経て運航を再開する。21日には郵船クルーズの「飛鳥2」が神戸から横浜に向かう途中、乗客の感染が確認されたとの想定で審査を受けた。

 運航を再開しても、乗客数は定員の半数程度にとどまり、感染対策費がかさむため、当面は採算が取れない見通しだ。3社は「安全確保を徹底し、まずは顧客の信頼獲得につなげたい」としている。政府は、クルーズ船の旅客ターミナルにパーティションや医療用テントなどを置くための費用を補助する。

 海外のクルーズ船の日本寄港は再開のめどが立っていない。各国の入国規制などが異なるためだ。政府は来春以降の再開を目指し、国際海事機関(IMO)などに感染対策の国際ルールづくりを働きかけている。

 多くの感染者を出した「ダイヤモンド・プリンセス」は船籍が英国、運行会社が米国で、対応が混乱した。政府はクルーズ船での感染に備え、責任の明確化に向けた調査研究結果を来年度中にまとめたい考えだ。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

ニュースの一覧を見る

<PR情報>

最新記事