医療大全
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「夜の街」と呼ばれて<3>区長「私は味方」 対話で驚き
6月3日、東京都新宿区役所の会議室には、重苦しい空気が流れていた。区長の吉住健一(48)は、歌舞伎町のホスト十数人と初めて 対峙 した。
この前日、都は新型コロナウイルス感染拡大の警戒を呼び掛ける「東京アラート」を発動。歓楽街が発端の感染「第2波」は、じわりと広がり始めていた。
吉住の依頼を受け、行政とホストをつなぐ役割を担ったのは、ホストクラブ経営者の手塚マキ(43)だった。吉住から思いを直接、伝えてほしいと、後輩ホストを呼び集めていた。
参加者の中に、ひときわ目つきが鋭い男がいた。30歳代のケンジ(仮名)だ。
中国地方から20歳の時に裸一貫で上京し、ホストクラブ20店舗以上を経営する社長にのしあがった。
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