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「夜の街」と呼ばれて<3>区長「私は味方」 対話で驚き

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「夜の街」と呼ばれて<3>区長「私は味方」 対話で驚き

ホストクラブなどを訪問し、感染症対策を呼びかける吉住(中央)ら(東京都新宿区で、7月20日撮影)

 6月3日、東京都新宿区役所の会議室には、重苦しい空気が流れていた。区長の吉住健一(48)は、歌舞伎町のホスト十数人と初めて 対峙たいじ した。

 この前日、都は新型コロナウイルス感染拡大の警戒を呼び掛ける「東京アラート」を発動。歓楽街が発端の感染「第2波」は、じわりと広がり始めていた。

 吉住の依頼を受け、行政とホストをつなぐ役割を担ったのは、ホストクラブ経営者の手塚マキ(43)だった。吉住から思いを直接、伝えてほしいと、後輩ホストを呼び集めていた。

 参加者の中に、ひときわ目つきが鋭い男がいた。30歳代のケンジ(仮名)だ。

 中国地方から20歳の時に裸一貫で上京し、ホストクラブ20店舗以上を経営する社長にのしあがった。

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