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認知症×発達障害 岡崎家のトリプルケア

介護・シニア

母の暴挙は岡崎家の”黒歴史” でも本人だってつらかった…これって発達障害?(中)

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母の暴挙は岡崎家の黒歴史! でも本人だってつらかった…これって発達障害?(中)

漫画・日野あかね

あくまで「かもしれない人」ですが…

 突如として浮上した、母さんの「注意欠陥/多動性障害(ADHD)」(発達障害の一種)疑惑。子どものころから「うちの母さんって、変わっているな~」と思っていたことも、その特性を知れば、全てがストーンとふに落ちたことは、前回のコラムでお伝えしました。

 私の中では、もはやADHDとしか考えられないのですが、70歳を過ぎた母さんに今さら医師の診断を受ける大きなメリットがあるとも思えず、結局、検査はしていません。ですからこの先は、あくまでも「発達障害かもしれない人」として読んでください。

マシンガントークで周囲を制圧

 母さんの特性は、認知症の父さんの介護でも、たびたびトラブルの原因になりました。

 ADHDの特性に、「人の話を聞けず、自分のことばかり話してしまう」というものがありますが、母さんもまさにそう。たとえば、認知症の父さんは私たちに伝えたいことがあっても、口に出すまでには時間がかかります。母さんはそれが待てず、「ちょっと、言いたいことは早く言ってよ。で、私はね……」と、父さんが口を挟む間がないほど、ダダダーッと自分の話をしだすのです。思いを伝えられなかった父さんは、イライラが爆発し、私たちに手を上げ、家族で取っ組み合いのケンカになったことは数知れず。

 つい先日も、父さんの主治医の先生や介護職の人たちと、父さんの老人ホームへの入所について話し合う機会がありました。そこで母さんは、先生の話を遮り、「私も要介護になってしまって――」と、延々と自分の話ばかり。あきれた先生から「奥さん、今日は旦那さんの話です」と注意を受けていました。

 こういう状況になったことは、一度や二度ではありません。父さんに関する大切な話は「改めて、娘さんとだけ話したい」と言われてしまうことに、私は慣れっこになってしまいました。

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認知症×発達障害 岡崎家のトリプルケア

岡崎杏里(おかざき・あんり)
 ライター、エッセイスト
 1975年生まれ。23歳で始まった認知症の父親の介護と、卵巣がんを患った母親の看病の日々をつづったエッセー&コミック『笑う介護。』(漫画・松本ぷりっつ、成美堂出版)や『みんなの認知症』(同)などの著書がある。2011年に結婚、13年に長男を出産。介護と育児の「ダブルケア」の毎日を送りながら、雑誌などで介護に関する記事の執筆を行う。岡崎家で日夜、生まれる面白エピソードを紹介するブログ「続・『笑う介護。』」も人気。

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日野あかね(ひの・あかね)
 漫画家
 北海道在住。2005年にステージ4の悪性リンパ腫と宣告された夫が、治療を受けて生還するまでを描いたコミックエッセー『のほほん亭主、がんになる。』(ぶんか社)を12年に出版。16年には、自宅で介護していた認知症の義母をみとった。現在は、レディースコミック『ほんとうに泣ける話』『家庭サスペンス』などでグルメ漫画を連載。看護師の資格を持ち、執筆の傍ら、グループホームで介護スタッフとして勤務している。

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