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高まる「第3波」懸念、北海道で地方にクラスター拡大・感染者連続2桁記録更新の勢い

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高まる「第3波」懸念、北海道で地方にクラスター拡大・感染者連続2桁記録更新の勢い
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 北海道内の新型コロナウイルス感染者が今月に入り、札幌市から各地に広がり始め、「第3波」への懸念が高まりつつある。1日当たりの新規感染者数は2桁続きで、これまでなかった地方の高校や消防本部でもクラスター(感染集団)が発生している。道の警戒ステージの目安では「利用病床数」などに余裕があるが、識者は経済活動との両立のためにも、感染を抑え込むことが求められると指摘する。

 1日当たりの新規感染者数は19日までに23日連続で2桁で推移し、過去最長だった24日間(4月14日~5月7日)を上回る勢いだ。

 クラスターも地方に拡大。今月に入って14か所で認定され、このうち札幌市外は6か所に上った。

 感染状況に応じて対策を取るために設定された5段階の警戒ステージは現在、警戒度が最も低い「1」だ。「2」への引き上げの目安である直近1週間の「新規感染者数」は169人で指標を超えている。

 ただし、医療機関の 逼迫ひっぱく 度から判断する「利用病床数150床」と「重症者用15床」は、それぞれ105床、2床の利用にとどまり、第2波ほど切迫していない。

■若者を経由

 「第3波」が現実味を帯びつつある中で、「第2波」と異なるのは若者の感染者が多い点にある。10月の感染者452人のうち、30歳代以下は過半数を占める242人。重症化しにくく短期間で退院することから、医療機関の逼迫度を軽減しているとみられる。

 ただ、これまで感染者が多かった札幌市をみると、9月は30歳代以下が75%と高かったが、10月に入ると割合は低下し、代わりに50歳代以上の割合が増加傾向にある。札幌市保健所の山口亮・感染症担当部長は「行動範囲の広い若い世代が感染し、家庭内で高齢者世代にうつしている傾向がある」と分析していた。

■「波は来ている」

 鈴木知事は16日の定例記者会見で、「予断を許さない状況だ。これ以上の感染拡大を防ぎ、社会経済活動との両立を進めるためにも、次のステージに移行させないという思いを持って、今できる対策にしっかり取り組んでいきたい」と語った。

 感染症予防に詳しい北海道医療大の塚本容子教授は「感染の波は来ている」と指摘。経済との両立が求められているため、一定数の感染者が確認される状況が続く可能性があるとした。

 また、今後、湿度が低い冬場を迎えると、ウイルスが空中を浮遊する時間が長くなるほか、寒冷地の道内は換気も難しくなるため、 飛沫ひまつ 感染のリスクが高まるとも指摘。塚本教授は「症状のない感染者も多く、市中感染も広がるかもしれない。感染しているかもしれないという意識で予防をしないといけない」と話した。

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