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HPVワクチンで劇的効果、学会がコメント スウェーデンのレジストリ研究:NEJM

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 子宮頸がんの予防に有効とされるものの、接種に伴う有害事象が懸念され、なかなか接種率が向上しないヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン。このような中、HPVワクチン接種により子宮頸がんの発症を大幅に抑制できるというエビデンスが発表された。これを受け、日本婦人科腫瘍学会がHPVワクチン接種の啓発をあらためて呼びかけた。

17歳未満で接種するとリスクは88%低下

HPVワクチンで劇的効果、学会がコメント スウェーデンのレジストリ研究:NEJM

※画像はイメージです

 今回の知見を発表した論文は、N Engl J Med 2020;383:1340-1348 に掲載されたスウェーデンのレジストリ研究についてのもの。同国で2006~17年に10~30歳であった女性167万2,983例を対象とし、対象が子宮頸がん発症、死亡、他国への移住、31歳到達などの条件を満たすまで子宮頸がん発症の有無を追跡した。

 年齢、居住地域に加え、教育、世帯年収、母親の出身国、疾患歴といった親の背景因子などを調整して、HPV接種の有無別に子宮頸がんの発症リスクを比較した結果、HPVワクチンを少なくとも1回は摂取したHPV接種群(52万7,871例、19例が発症)では、1度も接種しなかった非接種群(114万5,112例、536例が発症)と比べてリスクが63%低下していた(ハザード比 0.37、95%CI 0.21~0.57)。

 さらに、17歳未満で接種した対象に絞ると、非接種群と比較してリスクは88%低下(同0.12、0.00~0.34)、17~30歳で接種した対象でも53%低下しており(同0.47、0.27~0.75)、接種が早期であるほどリスクが低下することが示された。

 この発表を受け、日本婦人科腫瘍学会では「HPVワクチンによって子宮頸がんの発症リスクが劇的に減少することを科学的に証明したエビデンス。本論文をぜひご覧いただき、HPVワクチンの啓発に役立ててほしい」と呼びかけている。(編集部)

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