町田忍の昭和回想
回想サロン
ユースでは フォークソングで 恋めばえ
昭和は遠くなりにけり--。銭湯や手描き看板をカメラにおさめ、お菓子のパッケージを収集するなど、庶民の暮らしを見つめてきた町田忍さんが、懐かしいあれこれをイラストにして回想します。みなさんも古いアルバムや本、新聞を引っ張り出し、町田さんのイラストと合わせて、昔を振り返ってみてはいかがでしょうか。 |
ユースホステル


1960年代後半から70年代にかけて、高校と大学の鉄道研究会で、蒸気機関車を撮影するために、休みになると全国を旅していた。そのとき泊まったのが、各地にあったユースホステルだった。イラストは建物の入り口に掲げられていたマーク。写真は会員証で、毎年更新するたびにシールを重ねて貼った。
ユースに泊まっていたのは鉄道ファンの男の子や、グループ旅行の女の子たち。ペアレントと呼ばれる施設を管理する人が、温かく迎えてくれた。夕食が終わった後、食堂に集まり、ペアレントさんの話を聞いたり、みんなでフォークソングを歌ったりした。今ではあまり見なくなった、ぬくもりのある旅の情景だ。
※コメントは承認制で、リアルタイムでは掲載されません。
※個人情報は書き込まないでください。