本ヨミドク堂
医療・健康・介護のコラム
『がんを生きる緩和ケア医が答える命の質問58』 大橋洋平
緩和ケア医の筆者は2年余り前、自ら稀少がんである消化管間質腫瘍(ジスト)を発症。その闘病経験を前著「緩和ケア医が、がんになって」(双葉社)につづった。その読者から、切実な内容の質問や相談が寄せられたことが、本書を執筆するきっかけとなった。
「再発の恐怖におびえる」「余命宣告は受けるべきか」「痛い時の乗り越え方」といった闘病に関することや、転勤や職場復帰など仕事の悩み、「闘病中のわが子から『私、死んじゃうの?』と聞かれた」という家族への助言など。コロナ禍が、がん患者の治療、療養にも影を落としている今、筆者は「皆さんの『心の傾聴』を促す一助」にと願う。
(双葉社 1300円税別)
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