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「抗体カクテル」を感染のトランプ氏に投与…未承認薬使用、懸念の声も

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 【ワシントン=船越翔】新型コロナウイルスに感染したトランプ米大統領が2日入院し、本格的な治療が始まった。ホワイトハウスは、抗ウイルス薬に加え、開発中の抗体医薬が投与されたとしており、専門家は、健康状態の変化を慎重に確認する必要があると指摘してい

2日、米ワシントン郊外の医療施設に、ヘリコプターで到着したトランプ大統領(右から2人目)=AP

 トランプ氏が投与を受けたのは、抗ウイルス薬「レムデシビル」と、新型コロナを攻撃する2種類の抗体を組み合わせた「抗体カクテル」と呼ばれる医薬品だ。

 レムデシビルは米食品医薬品局(FDA)が5月に「緊急使用許可」を出した。一方、抗体医薬は米製薬企業リジェネロンが開発し、臨床試験の段階にある。ロイター通信によると、臨床試験の予備的な結果で、患者の症状が緩和し、体内のウイルス量が減るなど一定の効果が確認されたことから、例外的措置としてトランプ氏に投与されたという。

 リジェネロン幹部は2日、米メディアのインタビューに「トランプ大統領は高齢など様々な理由でリスクが高くなっている。抗体の投与によって免疫システムを強化し、完全に回復することを願っている」と語った。

 ただ、未承認薬の使用には懸念の声も上がっている。米CNNテレビは、この抗体医薬について、一部の専門家が「効果とリスクの分析が終わっておらず、まだ患者に使う段階ではない」と慎重論を唱えていると伝えた。

 入院先の「ウォルター・リード軍医療センター」は、負傷兵の治療などを手がける国内最大級の軍医療施設だ。大統領専用の病室や集中治療室(ICU)があるほか、執務室や会議室も備えている。ホワイトハウスは、トランプ氏が数日間、センター内で治療を受けながら職務を続けるとして、公務に支障は出ないと強調している。

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