認知症×発達障害 岡崎家のトリプルケア
医療・健康・介護のコラム
ミステリー!食卓から消える母 長年の謎が急展開…これって発達障害?(上)

漫画・日野あかね
両方の特性を持つ息子
息子のたー君は、発達障害の中の「自閉スペクトラム症(ASD)」の診断を受け、その特性とされる「こだわりの強さ」がよくみられます。さらに、別の種類の発達障害である「注意欠陥/多動性障害(ADHD)」の特性の「興味のあること以外の集中力が長く続かない」様子もしばしば見られるのです。
児童精神科の医師は「発達障害にはいくつかの種類があり、それらを併せもっているケースもあります。発達障害にはどんな種類があるのかを知り、それぞれの特性を理解して、息子さんの生きづらさにつながっていることを把握していきましょう」といったアドバイスをくれました。
そこで、先輩ママさんおすすめの1冊、精神科医の本田秀夫先生( ヨミドクターでも、2020年1月までコラム「子どものココロ」を連載 )が書かれた『発達障害 生きづらさを抱える 少数派の「種族」たち』(SB新書)を読んでみました。
予想外の人が浮上
そこには、ASDやADHDをはじめ、発達障害のさまざまな種類や、それぞれの特性、日々の生活の中で、当事者がどんな考えや行動を取りがちで、そのためにどういう困難に直面しているのか……といったことが、詳しく述べられていました。
この本によると、ASDの主な特性は、「臨機応変な対人関係が苦手」「こだわりが強い」などで、「具体的には、場の空気が読めない、独特の言葉遣いをする、人に対して一方的な関わり方をする、手順やルールにこだわるなどの行動」がみられるそうです。
続いて、ADHDのページを開くと、名称の通り、「不注意」「多動性・衝動性」などがあり、具体的には「うっかりミスが多い、忘れ物をよくする、気が散りやすい、じっと座っていられない、思いつきでしゃべるなどの行動」がみられるとのこと。最初は、たー君の普段の様子を思い浮かべていた私ですが、読めば読むほど、ADHDの特性がことごとく当てはまる人物が、すぐそばにもう1人いることに気がついたのです。
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