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[意思決定]続 私と人生会議<3>支え方に正解あるか

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[意思決定]続 私と人生会議<3>支え方に正解あるか

手すりの使い勝手を確認する靖男さん(左)と厚子さん(中央)。大島さんが見守る(8月)=鈴木毅彦撮影

 武田靖男さん(68)(千葉県浦安市)を担当する介護事業所「ダイバーシティ浦安」のケアマネジャー、大島秀之さん(43)は、気がかりだった。妻の厚子さん(67)が追い込まれている。支えなければ、9月の人生会議を前に、夫婦は共倒れになってしまう。

 5月の2回目の会議の後、厚子さんの表情が鋭くなった。肝硬変末期の靖男さんの体調が悪化し、外出も難しくなったためだ。「夫は自分らしく生ききれる」という理想と、現実との間にズレが生じた。ズレは焦りといら立ちを生んだ。日々増していく負担のなかで、厚子さんがあえいでいる。心を詰まらせている。

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