女優 高橋メアリージュンさん
一病息災
[女優 高橋メアリージュンさん]子宮頸がん(3)「検診広めたい」 経験語る
子宮 頸 がんを公表したのは、手術から1年余りたった2018年。初の著書「わたしの『不幸』がひとつ欠けたとして」(今年5月に文庫化)の中で告白した。
公表するまでには、葛藤があった。
親しい女性の友だちには、治療を終えた早い時期から、子宮頸がんになったことを打ち明けていた。自分はたまたま検診を受けたおかげで、早期発見でき、助かることができた。だから、友だちにも、ぜひ検診を受けてほしいとの思いからだった。
ただし、女優やモデルとしての仕事への影響を考えると、簡単には公にできない事情もあった。13年には、難病の潰瘍性大腸炎を患っていることを公表していた。今では良くなって薬も飲んでいないが、再び病気を告白するとなれば、「病気がち」のイメージがついてしまいかねない。
子宮頸がんを公表した後には「病気をウリにしているのでは」という心ない言葉を耳にしたこともある。「病気になりたくて、なっているわけではないんですけど」と、心の中で言い返した。
それでも、子宮頸がんを公表したことに後悔は全くない。
「検診の大切さを伝えることで、子宮を失わずに済む人や、助かる命が絶対にあると思うので。自分はどう思われてもいいから、言おうと。女性の夢が守られるのなら、その方が大事だと思いました」
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女優 高橋メアリージュンさん(32)
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