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コロナ下で音楽の祭典、日替わりでライブ配信…福岡で9月限定「ミュージックマンス」

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タブレットとミニカメラを使ってライブ映像の配信準備をする福島康之さん(16日、福岡市中央区大名で)=久保敏郎撮影

 毎年9月に福岡市を中心に行われてきた恒例の音楽の祭典「福岡ミュージックマンス」で、今年は音楽ライブをインターネットで連日配信する取り組みが行われ、注目を集めている。連休中の20、21日には、例年人気の「中洲ジャズ」を配信予定だ。関係者は「新型コロナウイルスで苦境が続く音楽業界や地域の活性化につなげたい」と意気込む。(江口武志)

 専用サイトを開くとライブの予定が並び、開催日時や出演者を確認できる。気になったものを一部は無料で楽しめる。国内各地からミュージシャンが集まり、毎日、演奏を披露する。

深町健二郎さん

 取り組みは「9月は毎日が音楽の祭典だ!」と銘打ち、9月1日から1か月限定で始まった。福岡県糸島市の自然を舞台にした6日の「サンセットライブ」では、レゲエ歌手ら10組が登場し、再生回数は約1万7500回。仕掛け人のミュージックマンス総合プロデューサー深町健二郎さん(58)は「多くの方が福岡の音楽を楽しむ環境を作れた」と語る。

 ミュージックマンスは2014年に始まり、9月の土日を中心に「中洲ジャズ」「ミュージックシティ天神」などの催しを展開する。昨年は計約26万人を集めた。

 しかし今年、音楽業界は新型コロナで状況が一変した。「3月から休業状態で客入りが戻る見通しも立たない」と、福岡市・大名でライブハウスを営み、バンド「バンバンバザール」のボーカルも務める福島康之さん(52)は語る。多くのアーティストの発表の場が失われ、市民らが音楽に触れる機会も減った。

 危機感を抱く深町さんらミュージックマンスの関係者は催しのネット配信を模索した。「コロナで仕方なく配信を選んだという姿勢では面白くない」とミュージシャンらが日替わりでライブ配信する形態を提案。専用サイト「ミュージックアクション福岡」(https://maflive.jp)の開設につなげた。サンセットライブや中洲ジャズなど例年人気のライブも配信されることになった。

 19日以降の4連休から演劇や展示会などの人数制限が緩和される一方、ライブハウスは「収容人数の50%以内」の制限が続く。こうした中、中洲ジャズは博多区中洲のライブハウスで無観客で実施し、ジャズミュージシャンらの演奏を無料で生配信する。20、21日とも午後6時半~同10時の予定。

 今回の取り組みについては、福岡市の高島宗一郎市長も記者会見などでPRしている。市は10月から、ライブとネット配信の両方を行う場合、感染防止対策や配信に必要な費用の5分の4(上限20万円)を助成する方針だ。

 深町さんは「この取り組みを9月で終わらせるのはもったいない。世界中から福岡の音楽に触れてもらうチャンスに変えたい」と次も見据える。

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