文字サイズ:
  • 標準
  • 拡大

ニュース

医療・健康・介護のニュース・解説

菅内閣発足、「縦割り110番」設置へ…コロナ対策・経済再生を最優先

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

  自民党の菅義偉総裁(71)は16日午後、国会で指名を受け、第99代の首相に就任した。首相は同日夕に組閣を終え、菅内閣が発足した。首相官邸で記者会見に臨んだ首相は、「国民のために働く内閣を作る」と述べ、新型コロナウイルス対策と経済再生を最優先に、行政の縦割り打破や規制改革に取り組む方針を示した。

就任後、初の記者会見をする菅首相(16日午後9時3分、首相官邸で)=源幸正倫撮影

就任後、初の記者会見をする菅首相(16日午後9時3分、首相官邸で)=源幸正倫撮影

 首相はこの中で、「行政の縦割り、既得権益、悪(あ)しき前例主義を打ち破って規制改革を全力で進める」と強調した。その一環として、国民から具体的な事例を通報してもらう窓口「縦割り110番」を設置する考えを明らかにした。電話や電子メールで受け付ける方針だ。

 「縦割り打破」の象徴として、「デジタル庁」を創設し、新型コロナの感染拡大で遅れが露呈した行政のデジタル化を省庁横断で一気に進める。規制改革を巡っては、携帯電話料金について、「国民の財産の電波提供を受け、携帯電話の(大手)3社が9割の寡占状態を長年にわたり維持し、世界でも高い料金で20%ほどの営業利益を上げ続けている」と批判し、対策を講じる考えも示した。

 これらの課題については、ITに詳しい平井卓也デジタル改革相と、発信力の強い河野太郎行政・規制改革相に陣頭指揮を執らせる。

正装し親任式に向かう自民党の菅総裁(16日午後、首相官邸で)=三浦邦彦撮影

正装し親任式に向かう自民党の菅総裁(16日午後、首相官邸で)=三浦邦彦撮影

 新型コロナ対策では、「来年前半までに全ての国民に行き渡るワクチンの確保を目指す」と語った。

 早期の衆院解散・総選挙の可能性については慎重な姿勢を示したうえで、「1年以内に解散・総選挙はあるから、時間の制約も視野に入れながら考えていきたい」と述べた。

 首相は、2012年12月から連続で歴代最長の7年9か月(2822日)在職した安倍晋三・前首相の後継として、63人目の首相に就任した。記者会見では、「安倍政権の取り組みをしっかり継承し、前に進めていくことが私の使命だ」と語り、前政権の経済政策「アベノミクス」を継承することを明言した。

 北朝鮮による日本人拉致問題についても、「引き続き米国と緊密に連携し、不退転の決意で自らが先頭に立って取り組んでいきたい」と強い決意を示した。

 首相は組閣に先立ち、公明党の山口代表と会談し、連立政権の継続を確認した。

 今回の組閣では、閣僚数が1増の20人となった。19年4月に成立した特別措置法の規定に基づき、25年に開かれる大阪・関西万博の担当相を新設したためだ。閣僚20人のうち、再任や横滑り、再登板が15人おり、経験者を多く起用。初入閣は5人、女性は2人だった。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

ニュースの一覧を見る

最新記事