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大きな肝嚢胞 手術必要?

 15年前に肝 嚢胞のうほう が見つかりました。年々大きくなり、昨年の検査では10センチを超え、小さいものも複数あります。最近、腹部の膨張感と痛みがあり、寝返りすると違和感もあります。肝機能は異常ありません。大きくなると手術が必要ですか。(74歳女性)

症状あれば 針で液を吸引

礒田 憲夫 自治医科大学消化器内科教授(栃木県下野市)

  肝臓の中にできる体液がたまった袋状のものを肝嚢胞と言います。人間ドックで発見されたり、超音波やCT(コンピューター断層撮影)による検査で偶然見つかったりすることが増えています。主に先天性で、原因は不明です。胆道の異常などが関係しているとも考えられています。

 大半は「単純性肝嚢胞」と呼ばれる小さいもので、無症状で治療を必要としないことが多いです。ご質問者のように大きな嚢胞が発見される患者もいます。いずれも基本的には様子を見ることになります。

 ただ、食欲不振や、腹部の張る感じやしこり、肝機能障害、 黄疸おうだん 、消化管通過障害といった症状が出たり、嚢胞内で感染や出血を起こしたりした場合は治療が必要です。

 主な治療法として、「肝嚢胞 穿刺せんし 吸引・硬化療法」があります。超音波で注意深く観察しながら、皮膚の上から細い針を肝臓に刺し、嚢胞内の液体を吸引します。その後、嚢胞内に「ミノサイクリン」という抗菌薬を注入して、嚢胞内の上皮細胞を 壊死えし させます。

 効果がない時は、開腹手術や 腹腔鏡ふくくうきょう 手術が行われます。いずれの治療も再発の可能性があり、症状緩和が治療の目標になります。

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