伊藤清世の「あれ?コレ 介護食 plus」
健康・ダイエット・エクササイズ
ゆるくとろみがついた食べやすいニンジンポタージュ
こんにちは。在宅訪問管理栄養士の伊藤清世です。
今回は、ご飯でとろみをつける滑らかなポタージュスープのご紹介です。
私が訪問する方の中には、進行性の病気のため、少しずつ 嚥下 機能が低下し、食べられる食事の形態も限られてしまい、食事量も少しずつ低下する方がいます。
病気が進行していく中で、「ゆるくとろみがついたスープはとても食べやすい」というお話を本人からお聞きしたときに、提案したメニューがこのレシピです。
ご飯も、おかずも食べにくくなっていたその方にとって、一皿でたくさんの栄養がとれるこのメニューは、お気に入りの一品となりました。食事介助をする家族からも「食事を作るのも、食べてもらうのも以前より楽しくなりました」という言葉があり、ご家族は様々なアレンジスープを調理するようになっていきました。
今回は、ニンジンとタマネギという、家庭に常備されていることが多い野菜を使用しましたが、季節の野菜をとり入れて作ってみてはいかがでしょうか。
食事は栄養バランスや栄養価だけが目的ではありません。楽しい時間を共有するための環境づくりも大切な要素となります。
[作り方]
(1) ニンジンは、細い千切り、タマネギは繊維を断ち切る切り方で薄切りにする。
(2) 大きめの耐熱ボウルに(1)の野菜、ご飯、水、コンソメを入れて混ぜ合わせ、ふんわりとラップをして電子レンジ(600W)で5~8分加熱する。
(3) 野菜が軟らかくなったら、粗熱をとってミキサーに入れてしっかりと1分以上 攪拌 し、滑らかになったら鍋に移して豆乳(または牛乳)・コーヒーミルク、マーガリンを加えて、軽く温めて味を調える。粉パセリなどをトッピングして出来上がり。
※かむ力、のみ込む力には個人差があります。食べる機能を確認しましょう。
(レシピ作成 在宅訪問管理栄養士 伊藤清世)
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