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[女優 紺野美沙子さん](下)相撲の舞台はチャレンジ…これからも新たな出会いやときめきを積み重ねていきたい
慶応大学在学中にNHK連続テレビ小説「虹を織る」のヒロインとして人気を集め、多数のドラマや舞台、バラエティー番組でも活躍してきました。50歳になった時には「朗読座」を立ち上げ、朗読と音楽、映像を組み合わせた公演を各地で行っています。50年来の相撲ファンで、12月から始まる相撲をテーマにした舞台「 両国花錦闘士 」に出演します。還暦を迎えた紺野さんに生活ぶりなどについて聞きました。(聞き手・渡辺勝敏、撮影・中山博敬)
企業のマスコットガールきっかけに芸能界へ
――長い芸能生活を歩んでこられましたが、何がきっかけで芸能界に入ったのですか。
子供のころからお芝居が好きで家の近くの劇団に入ったこともあるんです。たまたま所属したモデルクラブからのオーディションでユニチカという企業のマスコットガールに選ばれたのがきっかけです。高校生のころには、芸能界は難しいから、マスコミ系の仕事をしようと思ったこともありました。
――大学生の時にNHK連続テレビ小説「虹を織る」のヒロインになって注目されましたね。当時の朝ドラは平均視聴率が40%近い人気でした。順調に俳優やタレントとしてキャリアを積んでこられました。芸能界にいて良かったなぁと思うのはどういうことですか。
仕事を通じて、様々な分野の方とお目にかかる機会があったり、国内や海外に行く機会があったりするのは楽しいですね。いただいた役を通じて、いろいろな方の人生を疑似体験できるということもそうです。
朗読座はおばあちゃんになっても続けたい
――10年前に朗読座というプロジェクトを始めたのは、どのような狙いからですか。
50歳になった時に、自分の根っこになる活動がしたいなぁと思いました。たまたま自宅の近くに商業施設ができて、そのホールで定期的に何かをやっていただけないかという依頼をいただきました。朗読だったらおばあちゃんになってもできる。でも、朗読だけだと地味で眠くなってしまうかもしれないから、生演奏や映像と組み合わせて、ランチの後で気軽に本物を楽しんでいただけるものをやりたかったんです。
――どんな作品を取り上げているのですか。
奄美大島より南にサガリバナという花があって、夜開いて、朝には散ってしまう。この花をモチーフにした命のつながりを描いた作品とか、平和をモチーフにしたものとか。私の好きな言葉と音楽を合わせたプログラムとかいろいろやっています。全国各地に呼んでいただく機会もあって、ずっと続けていきたいと思っています。
移動は車に乗らず、ほぼ電車…ちょっとでも運動を
――舞台を続けるには体力の維持が大切だと思いますが、健康のために意識していることはありますか。
車にはできるだけ乗らないようにしています。移動はほぼ電車。劇場にも電車に乗ってきます。ちょっとでも運動をしようというつもりで、エレベーターやエスカレーターもなるべく乗らないようにしています。それと、寝る前の30分ぐらい、ストレッチをします。毎日やるというのはしんどいので、お酒を飲んでそのまま眠ってしまうこともありますよ。そして早寝早起き。夜は午後10時には寝て、朝は午前5時か6時に起きて、15歳のしば犬の小春と散歩をしています。
――食事で意識していることはありますか。
あまり手はかけませんが、バランスよくと考えています。朝は、ご飯とおみそ汁、焼き魚と納豆、ソーセージ、お漬物です。ご飯が好きなので、毎朝、銅のお釜で炊いています。
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