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田村専門委員の「まるごと医療」

医療・健康・介護のコラム

接触確認アプリのインストールに迷ったら 判断を助ける「10の視点」

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アプリの目的はクラスター対策? 個人の行動変容?

 10の視点には、さらに細かいチェックポイントが示されている。たとえば1については、

 ・目的がきちんと明示されているか?

 ・コンタクト・トレーシング技術の仕組みが分かりやすく説明されているか?

 ・自分に生じるベネフィットが、あるかもしれないリスクを上回っていると思えるか?

 ・社会全体のベネフィットが、あるかもしれないリスクを上回っていると思えるか?

が挙げられている。

 さらに、「目的がきちんと明示されているか」の項目では、「それは、行政・専門家が濃厚接触者を把握するための補助なのか、それとも通知を受けた個人に行動変容を促すためなのか」などのポイントが挙げられている。アプリの目的がクラスター対策なのか、個人の行動変容を促すためのものかによって、利用者への説明も運用方法なども異なるものであるはずだからだ。それぞれのポイントについて、対応ができているのか、不足なのかなどについての分析がコメントされている。

開発者・運用者へのメッセージとして

 チェックリストはまず、アプリの導入が話題になり始めた4月30日に、「Ver.0.8」として公表された。一般の人が、このアプリをインストールするかどうかを判断する際に役立つチェックポイントととするとともに、開発や運用に携わる人に参考にしてもらいたいという思いがあったという。工藤さんが別途携わっていた事業者向けのチェックリストをベースにし、急ぎ公開した。

 プライバシーとセキュリティー以外の差別や偏見などの問題にも目を向けてほしいことや、システム全体との連携など三つの提言を加えた5月の「Ver.0.9」を経て、6月のアプリのリリースに合わせて「Ver.1.0」としてまとめられた。工藤さんは、「結果として、新技術が社会実装されるのに伴うリアルタイム・テクノロジーアセスメントになったのではないかと自負している」と振り返る。

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田村 良彦(たむら・よしひこ)

 読売新聞東京本社メディア局専門委員。1986年早稲田大学政治経済学部卒、同年読売新聞東京本社入社。97年から編集局医療情報室(現・医療部)で連載「医療ルネサンス」「病院の実力」などを担当。西部本社社会部次長兼編集委員、東京本社編集委員(医療部)などを経て2019年6月から現職。

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