街で障害のある人と出会ったら~共生社会のマナー
医療・健康・介護のコラム
手で食べない・他人の靴をはかない…避難所でのコロナ対策 手助けが必要な人のために
ヨミドクターをご覧のみなさま、サービス介助士インストラクターの冨樫正義です。台風の接近が多くなる季節が到来しました。地球温暖化などの影響で、自然災害の規模も大きくなってきていますので、命を守るための速やかな避難が重要になっています。しかし今年は、新型コロナウイルスの影響で、避難所に行くことに不安を感じている人もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は避難時に感染しない、させないためにできることを考えていきます。
日頃の生活習慣も大切

避難所では、いつも以上の感染対策が求められる(2011年、福島県郡山市)
災害時には、トイレやゴミ、水の不足などによる衛生環境の悪化、慣れない避難生活や栄養不足による生活環境の変化、医療資源の不足などが原因で、感染症が広がりやすくなります。避難所での感染症予防のためには、どのような準備をすればよいでしょう。
水や食料など普段の避難グッズに加え、感染症予防のために持参したいものとしては、 飛沫 感染予防のためのマスク、ビニール手袋、手指消毒のための消毒液やハンドソープ、清潔を保つためのウェットティッシュやペーパータオル、歯磨きセット、足の裏に飛沫が付着することを避けるためのスリッパ、体調管理のための体温計、衛生的に食物を扱うための食品用ラップフィルム、体を清潔に保つためのタオル、着替えなどがあると安心です。
さらに、感染症予防のための避難所における行動としては、マスクの着用やこまめな手洗い、 咳 エチケットなどの基本的な感染症対策に加え、「他の避難者との距離を十分にとる」「定期的に体温をはかり、体調管理を徹底する」といった日々の習慣も大切です。その他、「食べ物は直接手で食べない」「食器を使用する際は食品用ラップフィルムをかけてその上に食べ物を置くようにする」「室内ではスリッパをはき、他人の靴・サンダルなどははかない。また、自分の靴・サンダルなどを他人がはかないように管理する」「コップやタオルなどの衛生用品は他人と共有しない」といったことが挙げられます。
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