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子どもの健康を考える「子なび」

妊娠・育児・性の悩み

成長期のスポーツ(18)外傷 「RICE」で応急処置を

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 成長期のスポーツでは、日本スポーツ医学財団理事長の松本秀男さん(66)に聞きました。次回からは「皮膚のトラブル」を特集します。(聞き手・西原和紀)

成長期のスポーツ(18)外傷 「RICE」で応急処置を

 スポーツで起きる様々な外傷や障害を紹介してきましたが、応急処置の基本として知っておくと役立つものがあります。

 「 RICEライス 処置」と呼ばれるもので、Rは「Rest(安静)」、Iは「Icing(冷却)」、Cは「Compression(圧迫)」、Eは「Elevation( 挙上きょじょう )」の頭文字をとっています。内出血を起こしたり、炎症で腫れたりしているときなどに有効です。

 「安静」は運動を中止し、患部を動かさないようにすることです。骨折などが疑われる場合は、添え木などで固定します。

 「冷却」は、氷をビニール袋などに入れて患部を冷やします。血管を収縮させ、炎症を抑えて痛みを軽減します。冷やしすぎは凍傷になる恐れがあるため、直接冷やさず、タオルなどを巻いた上で当ててください。

 「圧迫」は、患部に包帯などを巻くことで腫れを抑えます。出血時には清潔なガーゼなどを当てた上から包帯を巻きます。指の出血を止めようと、指の付け根を輪ゴムできつく縛るのはやめてください。指先の血液の流れを遮断するので危険です。「挙上」は、患部を心臓より高い位置に上げ、血流を抑えます。

 けがが早く治るよう、現場では、慌てず正しく対処できるようにしておきましょう。

 昨年12月に始まった連載は今回で最終回になります。コロナ禍が続く状況ですが、改めて強く訴えたいのは、成長期の子供にとって、運動はとても重要だということです。骨や内臓器官の発達、メンタルヘルス(心の健康)にも影響します。保護者の方には、子供が楽しく安全に運動できる機会を作るようにしていただければと思います。

 未来を担う子供たちのためにも来夏に延期された東京五輪が開催できるよう願っています。

松本秀男(まつもと・ひでお)先生、整形外科医

【略歴】
松本秀男(まつもと・ひでお)
 整形外科医。慶応大卒。慶応大スポーツ医学総合センター教授などを経て、2019年4月から現職。

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心身の健康がITと頭脳の開く未来を支える

寺田次郎 関西医大放射線科不名誉享受

心と体の発達に運動が必要で、種々のスポーツはいずれかのレベルで誰にでも楽しめる部分があると思います。 今年はコロナの影響で件数は減りましたが、行...

心と体の発達に運動が必要で、種々のスポーツはいずれかのレベルで誰にでも楽しめる部分があると思います。
今年はコロナの影響で件数は減りましたが、行きはじめて10年ほどの学生健診でもその影響を見ることができます。
運動器健診での歪みや痛みの問題も基礎の体力や姿勢の問題が透けて見えます。
昼休みや放課後のグラウンドでの彼ら彼女らの動きにも目を向けるとさらにわかります。
基礎動作も、応用動作も、筋肉や関節の連動を欠いた選手の比率は怪我人の数とそれなりに比例しています。
健診時間に余裕があれば、トレーニング理論や体の仕組み、競技の理屈も勉強することが選手としての幅も広げることを説明しています。
ベースは一緒でも、各選手の個性なりに、筋力やフォーム、プレースタイルのやり方があります。

現代の仕事はパソコンやスマホの比重も大きくなっていますが、人間の身体が脳だけで存在するわけでない様に、心身の健康の上に頭脳の鍛錬もセットにならないとバランスが悪いように思います。
基礎の姿勢や体力の不十分なままでスポーツをすれば怪我も増えますが、一方で、それを恐れて運動し無くなれば、身体から脳も衰えていくのではないでしょうか?
オリンピックがどうなるかはわかりませんが、青少年だけでなく、各年代の人達が、それぞれの事情でスポーツを続けて行ける環境も、青少年のスポーツと同様に今後大事になってくると思います。

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