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欧米の製薬9社「安全性確認までワクチンの使用申請せず」…実用化急ぐトランプ政権けん制

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 【ワシントン=船越翔】新型コロナウイルスのワクチンを開発する欧米の製薬企業9社は8日、共同声明を出し、臨床試験で安全性や効果が確認されるまで、ワクチンの使用許可を当局に申請しない方針を示した。トランプ米大統領が検証が不十分なまま実用化を急いでいるとの見方が出ており、ワクチンを政治利用する動きをけん制した形だ。

 参加したのは、ファイザー、ビオンテック、モデルナ、アストラゼネカ、ジョンソン・エンド・ジョンソン、ノババックス、サノフィ、グラクソ・スミスクライン、メルクの欧米9社。声明で「臨床試験や製造を進める際には、科学や倫理の高い基準を順守する。接種した人の安全と健康が最優先だ」と強調した。ライバル関係にある製薬企業が共同で声明を出すのは異例だ。

 トランプ氏は11月の大統領選を前にした支持者へのアピールとして、ワクチンが「間もなく完成する」との主張を繰り返している。だが、米CBSニュースの世論調査では、ワクチンが完成した場合に「すぐ接種する」と答えた人は約2割にとどまり、安全性に疑念を持つ人が多い現状が明らかになっている。

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