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町田忍の昭和回想

回想サロン

朝刊を 走って配る 登校前

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 昭和は遠くなりにけり--。銭湯や手描き看板をカメラにおさめ、お菓子のパッケージを収集するなど、庶民の暮らしを見つめてきた町田忍さんが、懐かしいあれこれをイラストにして回想します。みなさんも古いアルバムや本、新聞を引っ張り出し、町田さんのイラストと合わせて、昔を振り返ってみてはいかがでしょうか。
 記事の最後にコメント欄がありますので、よろしければ、あなたの懐かしい思い出を投稿してください。

新聞少年

 戦後しばらく、小学校の高学年から中学生ぐらいの子供たちが、家族の助けになろうと、新聞を配達していた時期があった。昭和30年代には全国に新聞少年の像が建てられた。品川区の聖蹟公園にある像の台座には「夜明けの像」と記されている。半ズボンに野球帽、タスキのような布に配達する新聞が入っている。今はバイクでの配達がほとんどだが、昔は大人もこのように配達していた。

 皆さんもこの像をどこかで見たら、かつてこのような少年がいたことを知ってほしい。昭和40年には、母子家庭で育つ、朝刊太郎というあだ名の少年が新聞配達で家計を支える姿を歌った「新聞少年」の歌がヒットしている。

 高校時代、いつもマラソンが1位で、走るのが得意なクラスメートがいたが、毎朝、登校前に新聞配達のアルバイトをしていた。写真にある配達用の読売新聞のタスキと袋は、別な友人からもらったものだ。

 

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町田 忍(まちだ・しのぶ)
1950年、東京都出身。庶民文化研究家、エッセイスト。銭湯や缶ジュースなど100を超える研究テーマを持つ。著書に「町田忍の手描き看板百景-美あり珍あり昭和あり-」(東海教育研究所)、「戦後新聞広告図鑑」(同)、「マッカーサーと征露丸」(芸文社)、「銭湯 『浮世の垢』も落とす庶民の社交場」(ミネルヴァ書房)など。

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