街で障害のある人と出会ったら~共生社会のマナー
医療・健康・介護のコラム
「ホームにある点字ブロック」の意味を知ってますか?…案内するときは注意 「上を歩く」とは限りません
ヨミドクターをご覧の皆様、はじめまして。サービス介助士アドバイザーの 平野恵 と申します。私は視覚に障害があります。視力は明暗が分かる程度で、歩行時は 白杖 を使用しています。サービス介助士アドバイザーとして、障害者の日常生活や生活上の困りごとなどについて、暮らしやお仕事に活用できるお話をさせていただいております。そのような経験をもとに、今回から同僚の冨樫と交互にコラムを執筆していきます。
さて、私の1回目は、視覚障害者が日常で使用している白杖と点字ブロックについて、そして、視覚障害者の視点から見た新型コロナウイルスに感染しない・させない対策についてもお伝えしていきます。
白杖は弱視の人も持っている
まず、白杖についてです。
街で、白い杖を持って歩いている方を見かけたことはありませんか。白杖は、左右に振ったり道路をたたいたりすることで、段差や点字ブロックの有無、道路の状況を確認することができます。
白杖を使用している人は「全盲」、つまり全く見ることができない人だと思われることがあるのですが、「弱視」の方も白杖を使用することがあります。弱視の方の見え方は、「範囲が狭い」「色を認識することが難しい」など様々です。歩行のためというより、主に障害があることを周囲に伝える目的で持っている人もいます。つまり、視覚障害と一言で言っても、見え方は様々であり、白杖の使い方も様々なのです。
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