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気の緩み、マスク着用が甘くなる部員も…クラスター発生の天理大ラグビー部

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気の緩み、マスク着用が甘くなる部員も…クラスター発生の天理大ラグビー部

クラスターが発生した天理大ラグビー部の寮(17日、奈良県天理市で)

 天理大(奈良県天理市)は17日、ラグビー部の10~20歳代の男子部員24人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。全部員168人が寮に入っており、奈良県は集団生活や練習を通じて感染が拡大したクラスター(感染集団)と認定。同部は関西大学Aリーグを4連覇中の強豪だが、当面活動を休止する。

 県や天理大によると、9日に20歳代の男子部員1人が 倦怠けんたい 感を訴え、12日に陽性が判明。濃厚接触者の部員や職員ら計59人のPCR検査を実施し、15日に部員19人の感染がわかった。さらに検査対象を広げて25人を調べたところ、16日に部員4人の感染が確認された。

 全員が軽症か無症状で、14人が入院、10人がホテル療養している。県は残る部員ら約100人の検査を進めている。

 寮は部専用で、3~4人の相部屋(12畳)。感染防止のため、食堂と二つある風呂場は少人数で時間をずらして利用していた。練習は日本ラグビー協会のガイドラインに基づき、6月から少人数で再開し、8月からはタックルなどの接触プレーも始めた。対外試合は行っていなかったという。

 クラスターの発生について、部員とともに寮生活を送る同部の小松節夫監督(57)は読売新聞の取材に「マスク着用が甘くなる部員もいて、緩みが出ていることに怖さを感じることはあった。集団生活での感染対策の難しさを感じる」と話した。

 県は相部屋をやめ、食事も個別に取るよう指導。大学は部屋の確保など対応を急いでいる。食事は部屋での弁当に切り替えた。練習は12日から中止している。

 また、部員が多く所属する体育学部があるキャンパスを13日から当面閉鎖。柔道部など他のクラブ活動も24日まで練習を中止する。

 ラグビー部は昨年1月の全国大学選手権で準優勝した強豪。OBには2015年のラグビー・ワールドカップ(W杯)で活躍した立川理道選手や19年W杯に出場した木津悠輔選手がいる。

根気強く指導を

 東海大の金谷泰宏教授(公衆衛生学)の話「寮などの共同生活は感染が広がるリスクがあり、トイレなどの共用部分はこまめに消毒し、相部屋ではマスクを着け、食堂や風呂は少人数で使うなどの感染防止策が必要だ。軽症や無症状が多い若者は警戒感が薄い傾向にある。指導者が根気強く注意を呼びかけるべきだ。体調の異変を相談しやすい態勢づくりも大切だ」

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