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[女優 笹本玲奈さん](上)みんなが憧れる池井戸作品「ノーサイド・ゲーム」出演はうれしかった

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 13歳で抜てきされた5代目「ピーターパン」で 彗星(すいせい) のように舞台デビューし、日本ミュージカル界のヒロインとして活躍を続ける笹本玲奈さん。昨年は、池井戸潤さん原作の「ノーサイド・ゲーム」(TBS系)で10年ぶりに地上波の連続テレビドラマに復帰し、主演の大泉洋さんを支える重要な役を好演して、女優としての高い存在感をアピールしました。同ドラマでは、熱くて明るいキャラクターを演じ切りましたが、その素顔は……。(聞き手・染谷一、撮影・武田裕介)

[女優 笹本玲奈さん](上)みんなが憧れる池井戸作品「ノーサイド・ゲーム」出演はうれしかった

ドラマが盛り上がれば、ラグビー人気も

――ドラマ「ノーサイド・ゲーム」の出演で、ミュージカルのファン以外にも広く存在を知られるようになりました。池井戸作品らしいビジネスストーリーに、企業スポーツとしてのラグビーが織り込まれる熱い展開で、視聴率も高かったようです。

 本当に重要な役割をいただいたと思います。ドラマの放映は、ラグビーのワールドカップ直前だったので、ルールやゲームの進行などを知らない人への懸け橋的な存在も求められていたと思います。あのドラマが盛り上がれば、ラグビーも盛り上がると思い、すごく責任を感じました。

――ラグビー関係のシーンになると、笹本さんの役柄は、視聴者が笑う場面では一緒に笑い、泣ける場面では一緒に泣き、緊張して見守るシーンでは一緒に緊張するような立ち位置にいました。

 そうですね(笑)。でも、実際の現場は本当に楽しくて、つらいとか、帰りたいと思ったことは一度もありませんでした。

――普段は舞台が仕事の中心で、連続ドラマは久しぶりだったと思います。出演が決まったとき、どう感じましたか?

 池井戸さん原作の日曜劇場は、誰もが憧れる現場です。「半沢直樹」も「ルーズヴェルトゲーム」もそうでしたが、池井戸さんの作品のキャストには、毎回、ミュージカルや歌舞伎の俳優さんなども出演されることが多いので、私もいつかそこに入りたいと思ってはいました。だけど、男性中心のドラマが多いので、今回、出演できたのは本当にうれしかったです。

――テレビドラマは、舞台とは違った気持ちで臨むのですか?

 気持ちは変わらないかもしれません。映像作品って、舞台のように、あまりにもオーバーに演じてしまったら、画面からはみ出てしまうのではないかと気にしていたんですが、ノーサイド・ゲームでは、監督から、しっかりと感情を表す演技を求められました。これは池井戸さんのドラマの特徴なのかもしれませんが、「舞台のお芝居みたいだな。一緒でいいんだ」と感じました。以前は、「舞台だから」「テレビだから」と構えていた部分もあったのですが。

――今回の出演で、ミュージカル界以外にも知られるようになりました。今後は映画やテレビの仕事を増やしていくのですか?

 興味はありますし、機会があればチャレンジしていきたいです。

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