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女優 比企理恵さん

一病息災

[女優 比企理恵さん]パニック障害(3)薬で改善せずついに…

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[女優 比企理恵さん]パニック障害(3)薬で改善せずついに…

 医師から「パニック障害」と診断され、不調の理由がわかったことで、少し気持ちは落ち着いた。

 誰にでも起こりうる神経症の一つで、急な 動悸どうき や息切れ、めまい、恐怖感、現実感の喪失などに見舞われるらしい。

 「抗うつ剤や抗不安薬で、症状の改善を目指す」と、医師からは、コンビニでもらうようなポリ袋がパンパンになるほど、大量の薬を処方された。

 これで良くなる。眠れるようになる――。

 信じて服用を続けた。

 ところが、症状はまったく改善しない。不眠は続き、不安感や恐怖感は、相変わらず唐突に襲いかかってきた。薬の副作用なのか、頭がぼんやりし、足元がフラフラするようにもなった。

 ある舞台では、本番中に意識が遠のき、共演者に「理恵さん、戻ってきて!」と背中をたたかれ、我に返ったことがあった。花道の場面で、まっすぐ歩けなくなったこともある。

 「全然、よくならないじゃない!」といら立った。

 ある日、宿泊しているホテルの窓から、外を眺めていたら、飛び降りてしまいたくなった。一方、自分の肉体は「死にたくない。死んではダメ」と必死に引き留めてくる。

 かろうじて思いとどまり、なんとか体をベッドに横たえた。やはり、静かな眠りは来てくれなかった。

女優  比企理恵(ひきりえ) さん(54)

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sokusai_117

 
 

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