文字サイズ:
  • 標準
  • 拡大

ニュース

医療・健康・介護のニュース・解説

「安楽死ではなく生きるための議論を」…ALS嘱託殺人で難病患者団体が声明

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

 難病の筋萎縮いしゅく性側索硬化症(ALS)の女性患者(当時51歳)に対する嘱託殺人容疑で医師2人が京都府警に逮捕された事件を受け、難病患者らの互助団体「日本自立生活センター」(京都市)が5日、京都市内で記者会見し、「安楽死議論の前に、難病患者らがどうしたら生きたいと思えるようになるかを考えてほしい」との声明を発表した。

 亡くなった女性は「安楽死」を強く望んでいたとされる。事件発覚後、センターには難病患者から「私も死にたい」といった相談が複数寄せられ、ネット上などで安楽死の制度化を求める声が上がっていることから、難病患者の現状を知ってもらおうと、会見を開いた。

 会見には、難病患者4人が参加。ALSと同様に全身の筋力が衰える「脊髄性筋萎縮症」患者の男性(26)は「周囲の支えで『生きたい』と思い続けてこられた」とした上で、「『いかに楽に死ぬか』という議論ではなく、人とつながり、支え合って、『いかに楽しく生きるか』という議論をもっと社会のみんなでしたい」と語った。

 ALS患者の男性(76)は視線の動きで意思を伝える文字盤を使い、逮捕された医師2人について、「安楽死でも尊厳死でもなく殺人。家族やヘルパーとの日常を断ち切った医師2人を許せない」と憤った。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

ニュースの一覧を見る

最新記事