教えて!ヨミドック
医療・健康・介護のニュース・解説
新型コロナ どんな検査が?
「PCR」含め3種類
Q 高熱が3日続いているんだ。新型コロナウイルスに感染してしまったのかな。
ヨミドック 夏風邪かもしれませんが、慌てずに帰国者・接触者相談センターか、かかりつけ医に電話で相談してください。医療機関に行く時は、事前に電話し、マスクを着けて。感染が疑わしいと医師が考えた時は、PCR検査を受けます。
Q 検査はどこで、どんなことをするの?
ヨ 帰国者・接触者外来や、地域外来・検査センターで、綿棒を使って鼻の奥の粘液を採取し、地方衛生研究所や民間検査会社などで調べます。ウイルスの遺伝子に注目した検査法です。最近は、唾液で検査することも可能です。
Q 結果はいつ出るの?
ヨ 原則、即日か翌日には、分かるようです。
Q 抗原検査というのも聞くね。
ヨ 手のひらサイズのキットを使う簡易タイプと、装置を使う高感度のタイプがあります。30分程度で結果が出ます。ウイルス特有のたんぱく質に着目した検査です。
Q どちらの検査も「今、感染しているか」を調べるんだね。陰性なら大丈夫だね?
ヨ PCR検査が陰性でも、感染していないという証明にはなりません。感染者のうち陽性と判定されるのは7割程度なんです。ウイルス量が少ない時には見逃してしまうという限界もあります。
Q 抗体検査というのは?
ヨ ウイルスに感染した後で体内にできる抗体の有無を血液で調べます。世界保健機関(WHO)は、抗体検査だけでの感染診断を推奨していません。
Q 何だかスッキリしないね。検査、受けた方がいいのかな?
ヨ 症状があったり、感染者と濃厚接触したり、感染リスクが高い仕事をしていたりする人は、PCR検査や抗原検査を受けましょう。陽性なら他人に感染させる恐れがあるので病院に入院します。軽症や無症状なら宿泊施設か自宅で療養することもあります。
ただ「不安だから」とむやみに検査を受けるのはお勧めできません。まずは注意しながら経過をみることです。
(辻田秀樹/取材協力=石井良和・東邦大教授、国島広之・聖マリアンナ医科大教授)
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ヨミドックは読売新聞の医療サイト・ヨミドクターのお医者さんキャラクターです。
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