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コロナで休館の2旅館、従業員65人勧奨退職…労組は「実質的な整理解雇だ」

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コロナで休館の2旅館、従業員65人勧奨退職…労組は「実質的な整理解雇だ」

説明会に臨む中里委員長(右)

 石川県加賀市の2旅館「ホテル北陸 古賀乃井こがのい 」(片山津温泉)と「ホテル大のや」(山代温泉)を運営するホテルマネージメントインターナショナル(HMI、東京都)が、新型コロナウイルスの影響で休館した2旅館の全従業員67人に退職勧奨を行い、うち65人が7月に退職したことがわかった。労働組合「日本労働評議会」は「実質的な整理解雇だ」として、5日に都内で会社側との団体交渉に臨む。

 同社によると、全国の旅館やホテルなど約60施設を運営していたが、新型コロナの影響で、石川県を含む15施設を休館にした。対象となる従業員370人に退職勧奨を行い、うち368人が応じたとしている。

 このうち新型コロナの影響で4月から休館した加賀市内の2旅館は、当初7月からの再開を予定していたが、先行きが見通せず、建物も老朽化していることから長期休館を決定。6月3日から全従業員に7月1日付での退職勧奨を行った。

 8月1日、労組側が加賀市内で説明会を開催。「ホテル大のや」のパート従業員男性(63)は退職同意書に署名せず、同労組に加入した。男性は「今回のやり方(会社の手続き)は納得できない」と訴えた。男性のほか、退職した元従業員5人も説明会に参加し、同労組東京都本部の中里好孝委員長から説明を受けた。男性と同労組は「実質的な整理解雇であり、補償を求めたい」として特別退職金を同社側に要求する方針で、「残業代が正しく振り込まれなかった」などと訴えた。

 同社は同日、読売新聞の取材に応じ、「退職勧奨であり、改めて退職金を支払う根拠はないが、理解してもらえるよう 真摯しんし に対応したい」と述べた。残業代などについては「内容を精査する」としている。

 HMIが展開する「ホテルウェルネス能登路」(宝達志水町)と「ホテルこうしゅうえん」(輪島市)は、7月18日から営業を再開している。

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