アラサー目前! 自閉症の息子と父の備忘録 梅崎正直
医療・健康・介護のコラム
自閉症の人には特別な才能がある? 息子が作った「最高傑作」は…
あるクイズ番組を見ていたら、ディズニーに関係する歌の歌詞を尋ねる問題に、クイズの達人的な若者が苦戦していた。「世界は○○○……」という歌詞の、アトラクションで流れている曲。僕らもわからなかったので、出だしだけ洋介に歌って聞かせたところ、つられて最後まで歌ってくれ、結果、すべて正解だった(若者は惜しいところで不正解だった)。どこで教わったのか、いろいろな曲の歌詞を正確におぼえていて驚かされることがある。
映画やドラマのようには…
自閉症スペクトラムの人が、何か特別な才能を発揮して話題になることがある。サヴァン症候群という言葉を、どこかで耳にした人も多いだろう。西暦○年の○月○日は何曜日かをすぐに答えられるとか、音楽を一度聞いただけで正確に演奏できるとか。そうした人を主役にしたドラマや映画もあり、映画「レインマン」でダスティン・ホフマンが演じた自閉症の男性は、4桁のかけ算を一瞬で暗算できた。テレビの情報番組で、ピアノなどの演奏で特殊な才能を持つ少年が紹介されたり、身近にも、恐ろしく 精緻 な絵を描いて作品展に入選する人がいたり。
しかし、自閉症などの障害がある人が「異能の人」として紹介されがちな風潮については、違和感を持つ当事者や家族も少なくないようだ。実際は、障害のない人がそうであるように、特別な才能がある人はほんのひと握りの存在。洋介も幼いころから音楽教室やスイミングスクールなどに通ったが、残念ながら今まで、何かが萌芽(ほうが)したということはない。
ただ、たくさんの歌詞を覚えているように、記憶力がいいのは確かだ。もう一つ、すごいと思うのはジグソーパズル。僕らの場合はまず、わかりやすいキャラクターの部分や、縁の部分から始めたりするのだが、洋介の場合は、300個あるピースの中から、いきなり二つを取り出してピタリと合わせるから驚く。形で見つけるのか、絵柄なのかはわからない。ただ、そんな離れ業をやってのけても、パズルの完成を目指してはいないので、仕上げる前に多くのピースをなくしてしまうのだった。
意外と器用なのがボールの扱いで、キャッチボールをすれば、かなりコントロールよく投げてくる。それを買われて、特別支援学校時代にはペタンクの選手に選ばれたり、ソフトボール部を勧められたりした。千葉ロッテマリーンズの選手が学校を訪れたときには、生徒代表としてユニホームを着せられ、キャッチボールの相手をしてもらったこともある。ただ、ゲームとなると、ルールを理解して参加するのは難しかった。
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海外では「ギフト」と表現するらしいですね。
能力を極めれば人類を救う希望になるやもしれませんよ。
アインシュタインにも親はいたはずですから、
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ありがとうございます。
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我が家も息子2人が発達障害です。皆さん色々な人生経験があると思いますが、とにかく読んでいるとグッとくるものがあります。梅崎さんのこのコラムを楽しみにしてます。長く続くといいなあ。
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いつも楽しみに読んでいます
私にも息子がおります
発達障害があり今は学校にも行けていません
毎日辛い思いがありますが、梅崎さんの文章を読んでいると
温かい気持ちになります
何故かわかりません
言葉が優しいからなのかな
これからも楽しみにしています
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