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医療・健康・介護のコラム

[歌手 伍代夏子さん](上)C型肝炎を克服 「特別大使」として検査の大切さを訴え

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インターフェロン治療を72週間

[歌手・伍代夏子さん](上)C型肝炎を克服 「特別大使」として検査の大切さを訴え

 ――プロフィルによると、それから15年後の2009年8月13日にインターフェロンの治療開始とあります。

 はい。インターフェロン治療が進歩して、週1回注射するペグインターフェロンと飲み薬を併用する治療法が登場し、完治する可能性も格段に上がったということを知って、治療に踏み切りました。

――治療終了は2010年の12月24日とあります。

 この日は結婚記念日(夫は肝炎プロジェクトの特別参与でもある俳優の杉良太郎さん)なんです。うれしくて、乾杯しました。本当は、最後の注射から2週間して、血液検査でウイルスが検出されないかどうかを確かめて初めて「完治」ということになるので、まだ飲んではいけなかったんですけど。もともと48週の予定だった治療が、72週に延びたこともあって、治療を終えた時のうれしさもひとしおでした。

倦怠感や気分の落ち込み

 ――治療の副作用もあったのでは。

 治療期間が延びて1年を過ぎた頃から、気分の落ち込みや倦怠(けんたい)感などの副作用がひどくなってきて、もう外に出るのさえ嫌になってきました。もともと楽観的でポジティブな性格の私でさえそうなるんですから、やっぱり皆さん副作用では相当苦しまれたのではと思います。

――お仕事への影響はなかったのでしょうか。

 貧血の副作用のため、歌っている最中に酸欠状態になってしまい、呼吸が苦しくなってしまうことがありました。ふだんでしたら、息継ぎをしないところで息継ぎをしないと歌えないとか、何曲も歌わなければならない時とか、大変でしたね。

夫・杉良太郎さんがコラムで

 ――そんな治療の副作用に苦しんでいる伍代さんのことを、杉さんがコラムに書いたのが、闘病が世間に知られるきっかけになったとか。

 うちの主人がコラムで私の闘病について書いたものですから。「伍代さん病気なんですか?」と、他のメディアからも取材を受けることになって、話が大きくなってしまいました。

――それまでは公表されてこなかった?

 それには少し誤解があって、それまでも全く話していなかったわけではありません。取材で健康のことを聞かれれば、「C型肝炎のキャリアーです」ということは話していたんですが、記事にならなかっただけなんです。

――感染症については偏見や誤解も根強いものがあります。

 演歌の先輩方からは、「あまりしゃべらない方がいいよ」とは言われていました。やはりこの病気には、偏見や差別があるので、イメージ的によくないから言わないで済むなら言わない方がいい、というアドバイスでした。私自身は結構平気な方だったので、割と話してはいたんですけど。日常生活で感染することはまず考えられないのですが、偏見や差別があるのは残念に思います。

[歌手・伍代夏子さん](上)C型肝炎を克服 「特別大使」として検査の大切さを訴え

ごだい・なつこ
 1961年、東京都出身。87年に「戻り川」でデビュー。88年に「第21回日本有線大賞」と「第21回全日本有線放送大賞」の最優秀新人賞を受賞。90年には「忍ぶ雨」でNHK紅白歌合戦に初出場。99年、俳優の杉良太郎さんと結婚。C型肝炎を克服した自身の経験をもとに、2012年に厚生労働省から「肝炎対策特別大使」を任命され、肝炎の正しい知識の普及や検査を呼びかけている。20年7月1日には、藤あや子さんとのデュエット「いつもそばにいるよ/オンナノハナミチ」を発売。

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