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医療・健康・介護のコラム

[歌手 伍代夏子さん](上)C型肝炎を克服 「特別大使」として検査の大切さを訴え

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 7月28日はWHO(世界保健機関)が定めた世界肝炎デー。歌手の伍代夏子さんはC型肝炎を克服した経験から、国の啓発キャンペーン「知って、肝炎プロジェクト」の特別大使を務めています。啓発活動への取り組みや自身の闘病に加え、新型コロナの影響による自粛生活や歌手活動への思い、7月発売の新曲に込めたメッセージなどについて語っていただきました。(聞き手・田村良彦、撮影・中山博敬)

C型肝炎を克服した経験をもとに

 ――「知って、肝炎プロジェクト」の特別大使の活動について教えてください。

[歌手・伍代夏子さん](上)C型肝炎を克服 「特別大使」として検査の大切さを訴え

 2012年に就任して、5期9年目になります。私自身がC型肝炎の病気を克服した経験があることから、同じ病気で苦しんでいらっしゃる方の力になれたらいいなと、務めさせていただいています。

 私が患ったC型肝炎は、ウイルスの感染で起きるのですが、症状が出ないまま進行して、気がついた時には肝硬変や肝がんを発症するということが、少なくありません。それを防ぐにはまず、血液検査を受けてウイルスに感染しているかどうかを調べることが必要です。ですから、「血液検査を受けてください」ということを強く訴えています。

――啓発キャンペーンのために、全国各地の自治体などにも行かれていますね。

 私の伺う先は、県知事さんや市長さんへの表敬訪問が多いのですが、皆さん自分の地域では肝がんで亡くなる方が全国で何番目に多いとか、よくご存じなんです。ただ問題は、そういったことを知らない一般の方に、いかにして肝炎について知っていただくか、検査を受けていただくかということで、それをどうやって伝えていけばいいのかという悩みは尽きません。

治療法は進歩したが……

 ――治療法は近年、かなり進歩してきたのではないですか。

 医療の進歩のおかげで、例えばC型肝炎は、今では飲み薬で治すことができるようになりました。ただ、そういったことも、あまり知られていません。そもそも肝炎そのものの知識がまだまだです。

 「知って、肝炎プロジェクト」には、若いアイドルやスポーツ選手などのスペシャルサポーターもいますので、そういった方には若い世代に向けて伝えていただくとか、私の場合でしたら、コンサートの会場で年配の方に対して「肝炎の検査を受けてください」と訴えるとか、地道にコツコツやっていくことが大切だと感じています。

新宿コマ劇場の初座長公演を前に

 ――ご自身の闘病について教えていただけますか。

 新宿コマ劇場で初座長公演(1994年)をさせていただいた際、長期公演を前に健康診断を受けたところ、肝機能を表す検査の数値(GOT、GPT)が高かったのがきっかけで、C型肝炎ウイルスの感染がわかりました。後から言われてみれば、体のだるさというか疲労感みたいなものはありましたが、忙しくて休みがなかったためなのか、ウイルスのせいなのかは、いまだにわかりません。

――治療はどうされたのですか。

 当時はまだ、古いタイプのインターフェロンの治療しかなく、副作用の問題もありました。幸い肝臓の数値の方は極端に高いというわけではなく、ウイルスの数が多かった割にはあまり活動していないということでした。そのため、毎月、血液検査を続けながら、治療は見合わせて、しばらく様子をみることにしました。

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