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谷本道哉の【すぐやる健康体操】足上げ腹筋編
新型コロナウイルスによる外出の自粛で自宅にいる時間が増えると、気になるのはやはり運動不足。「筋肉は裏切らない」の決めゼリフでおなじみの近畿大・谷本道哉准教授に、子供からお年寄りまで、自宅で簡単にできる「すぐやる健康体操」を紹介してもらう。今回は「足上げ腹筋」。
「きゅー」と一声、足は高々
外出自粛で外を歩く機会が減ってくると、歩くスピードも落ちてきます。歩行速度に強く関係する筋肉の一つに腸腰筋という足を前に振り出す筋肉があります。
この筋肉は座って足を上げるトレーニングで腹筋群と同時に鍛えられます。足を振り出す力が弱まると、つまずいて転びやすくもなるので、しっかりと鍛えましょう。
椅子に浅く腰掛けて両足を前に出し、床から少し浮かせます。そこから、できるだけ足を高く上げて、床すれすれまで下ろします。腹筋に力を込めるイメージで「きゅー」と声に出して上げ切ってください。
10~15回、膝を曲げて負荷調整
きつい人は膝を深く曲げて、余裕がある人は膝を伸ばして行いましょう。膝の曲げ具合で負荷を調整できます。
10~15回でいいので、毎回できる限り高く上げていきます。1日おきくらいに行うと良いでしょう。
なお、不要不急の外出を控える日々が続いていますが、周囲との距離を十分にとっていれば、外での散歩はOKです。
外を歩くと気持ちが良いですよね。人にうつさないためにもマスクか、鼻や口を押さえる物は必ずつけたうえで、強い腸腰筋でシャキシャキ歩きましょう。
(次回は背筋運動)
プロフィル
たにもと・みちや 1972年生まれ、静岡県出身。大阪大学工学部卒、東京大学大学院で博士号を取得。2013年から近畿大生物理工学部准教授として、筋生理学などを教える。NHK番組「みんなで筋肉体操」など、筋トレの指導役としても活躍。
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