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マスク老け 予防しよう

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 新型コロナウイルス感染予防のため、マスク生活が続いている。長時間着けていると顔の筋肉が衰えやすく、たるみやほうれい線が気になってくる人も多いようだ。「マスク老け」を予防・解消し、若々しさを保ちたい。(堀家路代)

マスク老け 予防しよう

「朝起きた時や入浴中などに顔ヨガをしてみて」と話す鶴田さん

 訪ねたのは、顔の筋肉を鍛える「顔ヨガ」を指導している福岡市南区のヨガスタジオ「 かおる YOGA」。代表の鶴田薫さん(52)は「マスクを着けていると、鼻だけでは呼吸しづらいので、口呼吸になりがち。それが『マスク老け』の原因の一つ」と指摘する。

 口呼吸は、舌の位置が落ちて口が開いた状態になるため、口や頬、舌の筋肉が緩んできて、次第に衰えてしまうそうだ。鶴田さんは「マスクを外している間だけでも、鼻呼吸を心がけて」と呼びかける。舌を常に上あごにぴったりつけた状態を保つと、鼻呼吸がしやすい。

 また、マスクを着けていると口数が減り表情が乏しくなることや、外出自粛で人と話す機会が少なくなることも、顔の筋肉の衰えにつながる。筋肉がたるんでくると、「老け顔」になってしまう。

 改善するには、日頃から顔の筋トレをすることが有効だという。鶴田さんが、自宅などで手軽に取り組める顔ヨガの四つのポーズを教えてくれた。

 フグのように頬を膨らませるポーズや、キスをするように口をすぼめるポーズは、口の周りにある「 口輪筋こうりんきん 」などを鍛えることができる。

 舌で口の裏側をなぞる「ほうれい線プレス」は、ほうれい線の予防や解消になるほか、舌の筋トレにもなる。指で頬を持ち上げるポーズ「おだんごロック」は、口角を上げる頬の「 大頬骨筋だいきょうこつきん 」などを鍛える。

 どのポーズも、10秒~1分程度でできる。外出中でも、マスクを着けたままこっそりできそうなポーズもある。鶴田さんは「顔が若くなると、気持ちも前向きになります。空いた時間に無理なく毎日続けてほしい」と話していた。

顔の筋肉、ヨガで鍛える

マスク老け 予防しよう

<チューください>
 唇をめくるようにしてすぼめ、中心は小指1本分あけた状態で、10秒間維持する。上下の奥歯は離した状態で、少しあごを上げ、やさしく目を閉じる。口輪筋や頬の筋肉を鍛える。

マスク老け 予防しよう

<フグの顔>
 口を風船のように膨らませる。口を閉じたまま、空気を右頬、左頬、上唇の裏、下唇の裏の順に、3~5秒ずつ移動させ、最後にまた口全体を膨らませる。呼吸は止めず自然に。口輪筋や頬の筋肉を鍛える。

マスク老け 予防しよう

<おだんごロック>
 上の歯を見せて笑い、下あごを少し前に出す。両手の親指と人さし指で左右の頬を優しくつかんで持ち上げ、10秒間維持する。目は見開き、自然な呼吸を心がける。口角を上げる筋肉を鍛える。

マスク老け 予防しよう

<ほうれい線プレス>
 口を閉じ、口の裏からほうれい線をなぞるように舌を回す。右に3回、左に3回。痛みを感じる人は無理して回さず、縦方向に左右3~5回ずつ舌を上下させる。舌の筋肉を鍛え、ほうれい線を予防、解消する。

薫YOGA https://kaokaoyoga.jimdofree.com/

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