まぶたのけいれん 2週間
左まぶたのけいれんが2週間続いています。最近は断続的に、目頭が内側に引きつるように動きます。眼科医は疲れやストレスが原因ではないかと言い、目薬が処方されましたが、治りません。どんな病気が考えられますか。(66歳女性)
注射や手術 必要な場合も
清沢 源弘 清沢眼科医院院長(東京都江東区)
まぶたが自分の意思とは関係なく動く場合、三つの病気が考えられます。
最も可能性が高いのは、 眼瞼 ミオキミアです。目の疲れや乾きにより刺激に反応しやすくなり、片方の目のまぶたがピクピクと動きます。気になりますが、不都合はあまりなく、多くは数週間で治まります。
二つ目は、片側顔面けいれんです。ウィンクをするような動きが目から口元に広がります。小脳につながる血管が顔面神経に触れ、刺激することで起こります。MRI(磁気共鳴画像)の検査で確認できます。症状を和らげるためのボトックス注射や、根治を目指して微小血管減圧術という手術をすることもあります。
最後が眼瞼けいれんです。まぶたを閉じる 眼輪 筋の反射が強くなり、両側で目を開けていられない、目がショボショボする、といった症状が出ます。最初は片側から始まることもあります。場合によっては、日常生活に大きな支障をきたすほどの重症になります。
原因不明のことも多いのですが、睡眠薬などに含まれるベンゾジアゼピン系薬剤の副作用で起こることもあります。治療は、眼輪筋へのボトックス注射が行われます。対症療法なので、2~6か月おきに繰り返し注射する必要があります。
いずれにせよ、症状が改善しなければ、再度、眼科医に相談してください。