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眼精疲労 頭痛や吐き気の原因にも…ストレス発散・睡眠を

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 物を見ているだけで、目の疲れや痛みを感じた場合、眼精疲労の疑いがある。目の症状だけでなく、頭痛や吐き気などの原因となっていることもあり、注意が必要だ。(浜中伸之)

眼精疲労 頭痛や吐き気の原因にも…ストレス発散・睡眠を

  長時間スマホで

 目は、カメラにたとえると、角膜から入った光がレンズに相当する水晶体で屈折し、フィルムの役割を果たす網膜で焦点を合わせている。「毛様体筋」という筋肉が、ピント調整の役割を担っている。

 遠視や近視などの場合、無理にピントを合わせようとして毛様体筋に負荷がかかる。その状態が続くと、筋肉がうまく動かなくなり、目の痛みやかすみが生じる。

 近視や遠視の強さが左右で大きく違う場合や、加齢に伴って水晶体が硬くなる老眼の始まりにも、同じことが起きる。両目の視線が一致しない斜視などの場合も、物が一つに見えにくいために疲れやすくなる。

 高血圧や低血圧、リウマチなど、目とは関係ないと思われる体の異常でも、眼精疲労は起こる。職場や家庭などで生じる精神的なストレスも影響する。

 目の痛みやかすみ、まぶしさのほか、頭痛や肩こり、吐き気、 倦怠けんたい 感、イライラなどの症状が出る。近年はスマートフォンやパソコンを長時間使い、眼精疲労を訴える患者が増えている。

 画面を長時間見ながら作業して起こる病気の総称を、VDT(ビジュアル・ディスプレー・ターミナル、画像表示端末)症候群と呼ぶ。目の疲れや肩こり、腰痛、手足のしびれ、生理不順、不眠、うつといった症状が表れる。

 関西医科大眼科教授の高橋寛二さんは「VDT症候群はテレビゲームなどの長時間利用でも起きており、低年齢化する傾向にあります。テクノストレス眼症(IT眼症)とも呼ばれ、現代病の一つと言えます」と説明する。

 これに関係してくるのが、目の表面を覆う涙が減って乾燥する「ドライアイ」だ。スマホやパソコンの画面に集中すると、自然にまばたきが減るため、ドライアイが起こりやすくなる。患者は国内で約2200万人とも推定されている。エアコンやコンタクトレンズの装着でも起き、目の不快感や視力の低下を伴う。

  オフィス環境改善

 単なる「疲れ目」は休憩や睡眠をとることで回復する。だが、眼精疲労は休むだけでは元に戻らない。

 予防するには、目を疲れさせないよう、めがねやコンタクトレンズの度数を正しく調整する。運動や趣味などを通じてストレスを発散し、十分な睡眠をとる。

 オフィスなどの作業環境の改善も重要だ。厚生労働省は「VDT作業における労働衛生管理のためのガイドライン」を定めている。パソコンなどの利用は連続1時間を超えないようにし、10~15分の休憩を入れることなどを求めている。

 ドライアイの治療には涙に似た成分の人工涙液や、保湿効果があるヒアルロン酸の入った目薬などを投与する。ピント調節機能の改善などが期待できるビタミンB12の目薬や、毛様体筋の緊張をほぐす目薬もある。眼科で診察を受け、それぞれの症状に応じた目薬を処方してもらう。高橋さんは「強い自覚症状が出るようなら、眼科で診てもらいましょう」と話している。

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