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松丸奨の「おとなの給食アレンジレシピ」

[ きょうの健康レシピ ]

健康・ダイエット・エクササイズ

豆腐とナスの中華煮…揚げたてが格別

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 小学校栄養士の松丸奨です。今日は、ナスをおいしくいただくレシピ「豆腐とナスの中華煮」のご紹介です。

  麻婆茄子(マーボナス) にも見える料理。料理名が違うのは、麻婆茄子よりも使用する調味料が少ないためです。

 ナスと一緒に入れたい食材はニンジン。ニンジンは鮮やかなオレンジ色で、料理に華やかさをプラスします。ニンジンに含まれるβカロテンは色素の一種。体内でビタミンAに変換され、肌や粘膜の健康に役立ちます。ビタミンAに変換されなかった分は、抗酸化物質として働くので、体をさびつかせない効果が期待できます。βカロテンは脂溶性なので、脂と一緒に取ると、吸収率が高まります。脂の多い豚ひき肉と好相性。

 豆腐は木綿を使用します。実は給食では、さらに固めの「押し豆腐」を使っています。みそ汁や麻婆豆腐も含め、木綿を使用するのは年に1回~2回くらい。なぜだと思いますか? 大量調理では、何十丁もの豆腐などの具材が入るので、重みで豆腐が潰れてしまうんです。さらに、ムラがないようにしっかりとかき混ぜることや、温度を上げるために長い時間煮るなど、豆腐がボロボロになりやすいからなのです。もし、スーパーで見かけたら、押し豆腐で作ってみるのもおすすめです。しっかりとした食感の豆腐は食べ応え十分。おいしい大人の給食アレンジレシピを楽しみましょう。

[作り方]

(1) ナスは縦6等分に切る。ニンジンは縦4等分にしてからスライス。豆腐はさいの目に切る。

(2) フライパンを強火で熱し、豚ひき肉をいためる。ひき肉は脂が多く出るのでいため油は使用しない。火が通ったらニンジンとナスを入れて脂となじませるようにいためる。

(3) 水と(A)の調味料と豆腐を入れて、フタをして5分煮る。水溶き片栗粉でとろみをつけて、トッピングのパクチーを飾って完成。

(レシピ作成 栄養士 松丸奨)

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matsumaru-susumu_prof

松丸奨(まつまる すすむ)

 管理栄養士 栄養教諭 フードコーディネーター

 1983年千葉県生まれ。専門学校卒業後、栄養士として千葉県内の市立病院に勤務。2009年より小学校で勤務。給食の献立作成や調理指導、食育の授業などを行っている。2013年には、実際に提供されている給食のおいしさなどを競う「全国学校給食甲子園」(第8回・応募総数2266校)で優勝。ドラマでの給食の監修・調理指導など担当。テレビなどのメディア出演も多数。塩分が控えめで、だしや味付け、彩りにこだわったレシピ作りに励んでいる。著書に、「日本一の給食メシ 栄養満点3ステップ簡単レシピ100」(光文社)「ママと子の「ごはんの悩み」がなくなる本」(サンマーク出版)「日本一の給食レシピ 子どもがすくすく育つ」(講談社)

Instagram:https://www.instagram.com/matsumaru.susumu/
ブログ:小学校栄養士 松丸 奨のブログ

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