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アトピーのかゆみ、4割改善…京大グループ、新薬治験で効果

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 アトピー性皮膚炎のかゆみを抑える治療薬として開発中の新しいタイプの薬が有効だとする治験の結果を、京都大の椛島かばしま健治教授(皮膚科学)らのグループが発表した。論文が9日、米医学誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン電子版に掲載された。

 アトピー性皮膚炎は湿疹とかゆみが主な症状で、かゆみによる集中力の低下や不眠などにもつながる。厚生労働省の調査では、2017年の国内患者数は約51万人と推定されている。

 新薬は製薬会社「マルホ」(大阪市)が開発を進める「ネモリズマブ」。治療は内服薬や塗り薬が一般的だが、新薬は注射で投与する。

 アトピー性皮膚炎は、患者の体内で作られるたんぱく質「インターロイキン31」が、かゆみを伝える神経の窓口となるたんぱく質と結びつくことで、かゆみが生じるとされる。新薬はこの結合を防ぐという。

 今回は国の承認を得るための最終段階の治験で、中程度から重い症状の13歳以上の患者215人を対象とした。ステロイド剤などの塗り薬を併用し、143人には4週間おきに計4回新薬を投与、残りの72人には偽薬を使った。

 その結果、新薬を使ったグループは最初の投与から16週後、かゆみの程度が平均で約4割改善、投与していないグループは2割にとどまった。湿疹、不眠も改善し、大きな副作用もみられなかった。今後時期は未定だが、国への承認申請を目指すという。

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