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成長期のスポーツ(15)水泳で多い 腰、膝、肩の痛み

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  成長期のスポーツでは、日本スポーツ医学財団理事長の松本秀男さん(66)に聞きます。(聞き手・西原和紀)

成長期のスポーツ(15)水泳で多い 腰、膝、肩の痛み

 1992年バルセロナ五輪の競泳女子200メートル平泳ぎで岩崎恭子さんが14歳で金メダルに輝いたように、水泳競技は10代から活躍するケースが目立ちます。早くから激しいトレーニングに取り組む選手もいます。今回は、水泳競技で特徴的なスポーツ障害を取り上げます。

 水泳選手には、腰、膝、肩の障害が目立ちます。最も多いのが腰です。泳ぐとき、腰をひねるなどの同じ動作を繰り返すためと考えられます。成長期には、腰椎の後ろの部分にひびが入る「腰椎分離症」に注意してください。疲労骨折の一種で、痛みが長引きます。

 肩の痛みも多く、「水泳肩」という呼び方があるほどです。野球やテニスなどもそうですが、頭より上に腕を上げるオーバーヘッド動作によって生じます。バタフライや背泳ぎ、クロールで多くなっています。肩の関節を取り巻く 腱板けんばん という筋肉を痛めるなどします。

 平泳ぎで起こりやすいのが、膝の障害です。最近はあまり膝を開かない蹴り方が主流となっています。膝関節にある「内側側副 靱帯じんたい 」に繰り返し負荷がかかり、膝の内側が痛くなります。「平泳ぎ膝」とも呼ばれています。

 スポーツ障害の予防には、股関節や肩甲骨などのストレッチのほか、正しいフォームで泳ぐようコーチに指導してもらうことが大切です。体の動きは連動しており、例えば、肩の使い方が悪いと腰のひねりが大きくなり、腰の障害につながります。

 最後に注意してほしいのが、水泳中の突然死です。急に冷たい水につかることで、自律神経である迷走神経の反射で血圧や心拍数が下がり、不整脈などを引き起こす恐れがあります。

【略歴】
松本秀男(まつもと・ひでお)
 整形外科医。慶応大卒。慶応大スポーツ医学総合センター教授などを経て、2019年4月から現職。

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